29. ページ30
(阿部) side.
今日は勝負の日…
いや、もう結果は分かってる
それでも、きちんと勝負して終わろうと思うのは
それだけ本気だから
昨日、ふっかからやっときたメッセージの返事
俺も好きなやつに本気になろうと思う
助けてもらわなきゃ気づかないほど馬鹿な俺だけどもう逃げねーわ！
ありがと
ほんと気づくのが遅すぎる
悲しいはずだけど大好きなあの子の思いがやっと報われると思うと少しほっとする
俺ってほんと馬鹿なのかな？笑
でも、その前にもうちょっとだけ頑張らせてね？
(阿部) Aちゃん！お待たせ
今日も一日、お疲れ様！
仕事終わり大事な話があるから一緒に帰ろ
お昼そう言った時からAちゃんは分かりやすいくらいそわそわし出す
ちょっと可愛かったけど…なんてね、笑
A きれい！
目をキラキラさせて喜んでくれる
最後くらいと思ってとびっきり綺麗な夜景が見れる場所を必死に調べた
前に告白されるなら夜景を見ながらとか憧れるって話してたから
もうこうやってこういう気持ちでAちゃんと会う事はないのかな
(阿部) よかった、
……でね、今日話したいことなんだけどね
困ったようなでも覚悟を決めたような顔のAちゃん
(阿部) 好きだよ…本当に大好き。
Aちゃんの優しさにいっつも救ってもらってる
やっぱり俯いてしまって困ってるAちゃん
君の答えはもう分かってる
(阿部) だからさ、これからもこうやって最高の友達でいてね、
なんてニッコリ笑ってみせると驚いたような顔
俺にはAちゃんを困らせるような事はできない
結局、好きな子が幸せなのが一番なんだよ。
だから友達でいい。
Aちゃんの笑顔が見れるならそれでいい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こむぎ | 作成日時：2020年7月14日 17時
