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(阿部) side
久しぶりに見かけたAちゃんの姿
結局、メッセージの返信はこないままだし自分から再度送る勇気もない
仕事場でもAちゃんをあまり見かけなくなった
多分俺、避けられてる…
どうすりゃいいんだ。
一人でやきもきする毎日…
(阿部) Aちゃん！
偶然、見つけた彼女に慌てて声をかける
ほんとに偶然だから話す事もなんも考えてないし正直、気まずい
でも、今声をかけないと！そう思って声をかける
出来るだけ自然に…
メッセージの事には触れないようにしようかな
そう思ってたけど案の定、複雑そうな顔を見てるとこのままだと君が離れていく気がして
珍しく頭で考える言葉より感情まかせの言葉が溢れる
(阿部) こないだのメッセージの事なんだけど…さ
無理にとは言わないよ。
でも、俺はもっとAちゃんと仲良くなりたい。
もっとAちゃんの事を教えてほしい。
Aちゃんが何か悩む事があるなら俺は
受け止めてあげたい。守ってあげたい、
少しづつでいいんだよ。俺は待つよ。
好きだと言う思いが溢れすぎて
自分でも思うほど恥ずかしい事言ってる
遠回しにっていうかもうほぼ好きだと言ってるような言葉
やばい、焦りすぎた
必死すぎるだろ
恥ずかしくなって目を逸らしたけど、チラッと彼女を見るとやっぱり戸惑った顔…
どうしょうもなくなって次に出てきた言葉は
(阿部) あ、っと…じゃあまたね！
…結局、言い逃げ
まだAちゃんとの先がありますようにって言うせめてもの願いを込めてまたねって言う
いつも頭でしっかり計算して行動するのに
肝心な時にヘマをしてしまう
カッコ悪いな…
でも、Aちゃんに言った言葉に嘘はない
むしろ、正直すぎるくらいの本心だ
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作者名：こむぎ | 作成日時：2020年7月14日 17時
