今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:19,917 hit
小｜中｜大
13. ページ14
A side
その日を境に私達は今までより近い関係になった。
深澤さんからふっかさんって気軽に呼べる
寂しい時は一緒に笑い合って抱きしめあったり
でもそこまで、
私はふっかさんの寂しさを埋めるだけ
近い距離だけど手の届かない存在
友達以上恋人未満
この関係はきっとずっと変わらない
変わる時は終わる時だ
そう思うのはふっかさんの近くでいるからこそだ
ふっかさんはいつだってまいさんを優先する
どんなに楽しく二人で過ごしていても彼女から電話がくれば楽しい時間は終わり
まいさんに会うために急いで準備して出て行くふっかさんの顔は嬉しそうだし優しい
そんな顔をさせる事ができるまいさんが羨ましい
ふっかさんがどんな時でも急いで駆けつけるほど
夢中になるのは何故なんだろう
私には何が足りないんだろう
………最近、そんな事ばっか考えてるな、
最初から分かってたはずなのに
だから覚悟を決めたはずだったのに
会うたびに大きくなるこの気持ち
ふっかさんを愛してる
愛してほしい……
会うたびに抱きしめられるたびに
ふっかさんに落ちていく
でも、私の気持ちが大きくなっていくのに反動するようにふっかさんがどんどん遠くに離れてく気がして…
そうだった…
側に居れるだけでいい
ふっかさんの寂しさを埋めれるだけでいい
そういう存在でも側に居たい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こむぎ | 作成日時：2020年7月14日 17時
