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11. ページ12
(深澤) side.
なんとか心を落ち着かせて風呂から出ると
ソファの上で座ったままウトウトしてる彼女
なんか懐かしいなぁなんて
愛しい人との付き合い始めを思い出す
……
そっと近づくと眠そうな顔でこっちを見る
……かわいいな、 なんてね、
(深澤) ベット使いな？
A あ、いやソファーで大丈夫ですよ？
さっきよりは少し落ち着いたみたいだけど
公園から強引に家に連れて来た時とは全然違う
俺の雰囲気に少し戸惑ってる様子
俺自身も自分で連れて来といて正直戸惑ってる
裏切れない
そう思ってるのに今、隣にいる彼女に甘えそうになる
俺は自分が思ってるより弱いのかもしれない
目の前に俺の事を好きでいてくれる人がいる
……甘えてしまいたい
(深澤) 一緒に寝よ？
……返事を聞く前に手を引いて寝室に向かう
正直、自分でも何がしたいのか分からないまま
そのままベットに流れ込んで見つめ合う
………やっぱこの先は考えられない
ベットの横のぬいぐるみやらお揃いで買ったアクセサリーやらが目に入る
まるで責められてるみたいだ
中途半端なまま目を逸らして
少しの罪悪感をもちながらも彼女をギュッと抱きしめる
……ほんと中途半端
でも、優しくギュッと抱きしめ返してくれる彼女の温もりで安心する
今夜は久々に寂しさを感じない夜だ
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作者名：こむぎ | 作成日時：2020年7月14日 17時
