苺王子のお遊び日常３《くすぐり》《短編集》

お引越し【全員】 ページ25

〜Aside〜


いよいよ今日は引っ越しの日。



皆がお見送りに来てくれてるんだけど…



さっきからころんくんがずっと下を向いて私の法を向いてくれない。




『ころんくん、どうしたの？』


こ「……グスッ(泣)」





脇腹を軽く突っつくと、涙でぐちゃぐちゃのころんくんが顔をあげた。






こ「僕っ……昨日からっっずっと我慢してた……(泣)」


『うん……』


こ「今日も、笑顔でお別れしようと思ったのに……ごめんっ」







泣きながら謝るころんくん。



私はそんなころんくんを抱きしめていった。







『ころんくんの、そういう優しい所本当に素敵だと思う。絶対になくさないでね……私も、ころんくんに……沢山救われたから……」







後半部分は私も泣きながら言ったからなんて言ったか聞こえたかわかんない。



でも、皆ももらい泣きしてて伝わったのかなって思う。



皆で泣き続けて、いよいよお別れの時間。



車に乗って、皆と少し見つめ合った後に車は発進した。



皆が小さくなっていく。



私は、窓を開けて皆に叫んだ。








『みんな！！！大好き！！』









〜end〜

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