雷の音 (ページ6)

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4話ページ6

ビリビリと黄色い光を纏う両手

じ「個性か？個性が出たのか！？」

肩をつかみかかる勢いで詰め寄ってくるじいちゃん

『た、多分、個性でた』

じ「ぉぉおおお！！！やったなぁ！！
明日にでも病院に行ってみてもらおう！」

じいちゃんはまるで自分に個性が出たかのように喜んだ
俺に抱きついて耳元でやったなぁ！と叫ぶ
元々耳がいい俺には、騒音のようにうるさい
だけど、
なんだか暖かかった

次の日

医「おそらく電気操作のような個性ですね。
良かったですね。いい個性です」

じ「おお！ほんとか！いやぁほんとに良かった」

〝いい個性〟

いい個性の定義が何なのかは分からない
個性に言いも悪いもあるのだろうか、
悪い個性なら、なんと言われたのだろうか

ふとそんなことを思ってしまった
こんな事にいちいち反応してしまう俺は、
ひねくれているのだろうか、

そんなことを考えている間に病院から出ることになった

じ「A明日から個性の制御の訓練をしよう」

じいちゃんが急にそんなことを言ってきた
前も電気の、雷の呼吸を使っていたから
訓練などしなくても制御はできるとは思う

などとこんなことを言う訳にも行かないので
普通の子供のように

『うん！』

と元気よく返事をした