雷の音 (ページ5)

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3話ページ5

パァン！！！

クラッカーの音が響く

じ「A！誕生日おめでとう！！」

そう、今日はAの4歳の誕生日なのである

じ「もう4歳か！早いなぁ…
どんな個性が出るか楽しみじゃな！」

『ありがとう！じいちゃん！』

去年と同じようにうなぎが並べられてある机に
大きなケーキ

他が外はあいにくの雨、雷もなっている

じ「誕生日だと言うのに嵐なんぞ、気分が落ちるわいのぉ」

『確かに、でも俺…雷ってすきだよ』

雷を好きだというAにじいちゃんは驚く
普通の子頃の歳の子は雷が怖いだろうに
Aは雷が好きだというでは無いか

じ「珍しいの、怖くはないのか？」

『怖くないよ、だって…なんか雷って…』

『かっこいいじゃん』

じいちゃんは雷の鳴るなかうっすら笑うAに思った

じ(この子は強い子になりそうじゃな…)

じ「そうかそうか！なら問題ないのぉ！
誕生日に好きな雷を見れて良かったでは無いか！！」

豪快に笑うじいちゃんにAも
『うん』っと苦笑いするのだった

2人でうなぎとケーキをたいらげていると、

バチンｯ!

急に電気が切れた

じ「なんじゃ、ブレーカが落ちたかの…
ちょいと見てくるわい」

部屋を出て廊下の方に行くじいちゃん
ふとAは思った

(前みたいに電気みたいに早かったら
すぐ電気をつけてまたうなぎが食べれるのに…)

そう、この家は古い日本家屋だが、普通の日本家屋ではなく屋敷並にでかいのである

Aが残念そうに下を見る

(俺に電気を操る能力があればなぁ)

その瞬間

バチッ！

部屋が明るくなった
慌ててじいちゃんが戻ってくる

じ「A…お前…個性が出たのか…」

じいちゃんの視線の先には
電気を帯びたAの両手があった