４日間だけ。【まふまふ】

よっかめ ページ6

昨日の真冬さんからの提案は本当に驚いた。

まさか私に、歌を歌ってみない？なんて言うなんて。

私の歌を聞いたことがないはずなのに、

音楽を好きなら歌えるよ！だなんて。

なんて、無責任な提案なんだろう。

そして、なんて画期的で、私の心を軽くさせる提案なんだろう。

わくわくした。

ドキドキした。

すごくすごく......やってみたくなった。

クラリネットのことを忘れることは出来ないけれど、

これなら、私の心の穴を埋められるかもしれない。

...そして、もうひとつ。

私は、大事なことに気づいた。

私は...真冬さんが好きだ。

私の心に響くような言葉を、

素直に、ストレートにぶつけてくれる真冬さんが好き。

こんな感情を人に対して抱くのははじめてで、

私自身手持ちぶさたになってしまっているけれど、

恋をするのがこんなにも楽しくて、ふわふわで...つらいものだから、

余計に私は頑張ろうと思う。

早く、明日が来ないかなぁ。

真冬さんに、会いたいなぁ。

...そんな感情を抱いてしまったから、罰が当たったのか。

はたまた、いいことが起こったのか。

今となっては、わからない。

急にドアが開き、あの主治医の先生が入ってきた。

私の病室のドアを急に開ける時は、みんな何かしら知らせがあるときで。

その先生から発せられた言葉に、

私は息を呑んだ。

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