誕生日【天月】 ページ1
「A、お誕生日おめでとう!」
そんなメールを、友達として何回送っただろうか。
また今年も変わらぬ文面に、はぁ…とため息をつく。
送信すると、すぐに返ってくる返信。
「ありがとう〜!今年もまた翔太が一番だよ!」
一番、か。
それがAにとって、恋愛的な一番だったらどんなによかったことだろうか。
また、そのメールに返信する。
「ううん。今年もまた友達としてよろしく〜!」
そんな、少し嫌みと捉えられても仕方ないようなメールを送った。
こんなのでAが振り向いてくれるだなんて思ってない。
けれど、少しでも望みがあれば、それにすがっていたいと思ってしまう。
その時、僕の携帯に誰かから着信がはいった。
着信元は……。
“A”。
急いで電話に出る。
すると、Aの可愛らしい声が耳に飛び込んできた。
「翔太、メールありがと。あのね、いつまでも受け身じゃいけないと思って電話しちゃいました。あのね…」
Aはすぅっと息を吸い込んでから、少し早口に言った。
好きだよ、翔太。
は……え?
…両想い、っていうことでいいの…?
とりあえず、俺の想いはちゃんと伝えよう。
「俺も、好きだよ。A。」
Aは、電話の向こうで照れたように笑った。
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初っぱなから意味わかんないの泣きたい
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あまと(プロフ) - すごく癒される。読んでてなんか幸せな気分になった。ありがとう (2019年6月11日 22時) (レス) id: 47baa46596 (このIDを非表示/違反報告)
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