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gimmick*4 ページ4
僕が次に目を覚ました時には、もうAはいなくて。
少し隣が冷えたベッドに、無性に悲しくなる。
「A…分かってても、やっぱりこんな思い辛いよ……。」
そうやって、誰もいない1人分の空洞に独りで話しかける。
…こんなに寂しいこと、ないよなぁ……。
そう言って自嘲気味に笑った自分の声がやけに深く刺さって。
“愛してる”
ことが
“重くて辛い”
ことになるのだったら、最初からAになんて近付かなければよかった。
こんなにも深く、
愛してしまうとわかっていれば。
けれどもう、Aへの愛が溢れてたまらない。
「君の……”いちばん”になりたかった」
誰にも届かない呟きは、涙とともにベッドの上に落ちた。
この世で愛するのなんて、Aひとりでいいから、
せめて…せめて一瞬だけでも、君の心が欲しかった。
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