八百万家の天狗系執事さん (ページ7)

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Aside

蛙水「日も浅いのに信頼もクソもないわ、飯田ちゃん」

切島「そんなん皆自分に入れらぁ！」

と反対の声が上がる。

飯田「だからこそ、ここで複数票を獲った者こそが真に相応しい人間ということにならないか！？

どうでしょうか先生！！！」

相澤「時間内に決めりゃ何でも良いよ」

そう言って寝袋に潜ってしまった相澤先生により、結局投票する事になった。

緑谷「僕、三票──！！！？」

結果は緑谷様三票、お嬢様二票、その他一票or０票だった。

勿論、僕はお嬢様に入れましたよ

爆豪「なんでデクに…！！誰が…！！」

瀬呂「まー、おめぇに入れるよか分かるけどな！」

麗日「(爆豪君にバレたら恐いな……)」

麗日様はヒューヒューと爆豪様から目を逸らして口笛を吹いていた。

緑谷様に入れたんですね……分かりやすいことで……

飯田「０票……分かってはいた！！流石に聖職といったところか…！！」

八百万「他に入れたのね………」

『やりたがっていらしたのに……』

砂藤「何がしたかったんだ飯田……」

そんなこんなで委員長が決まった。

相澤「じゃあ、委員長緑谷、副委員長八百万だ」

八百万「うーん、悔しい……」

緑谷「ママママジで、マジでか…！！」

お嬢様！大変ご立派です！！

お嬢様が“副”委員長ということに多少の不満はあるが、立派なお嬢様の姿に感動していた。

昼食の時間になり、僕は食堂に来ていた。

メニューの種類も豊富、しかも学生に優しい価格ということで食堂は多くの生徒で溢れていた。

お嬢様は御学友の方々との約束をしていたらしく、楽しそうにしていた。

せっかくの時間を邪魔するわけにはいかないのでお嬢様とは少し離れた端の席に着いた。

特に食べたい物がなかったので日替わり定食にした。

『なかなか美味しいですね……』

予想よりも美味しく、バランスもいい定食だった。

黙々と食べていると前に人影が現れた。

「前の席いいか？」

『……大丈夫ですよ』

影の主は轟焦凍だった。

前の席に座り黙々と蕎麦を食べる轟様。

轟様は半分程食べ終えると橋を置いてコチラを見た。

轟「……なぁお前、Aだよな」

『はい、Aですよ』

轟「名前がって意味じゃねぇ。“俺の幼馴染のA”かってことだ」

『いえ、僕は“八百万百お嬢様の執事のA”ですよ』

そう言うと轟様は悲しそうな目をした。