八百万家の天狗系執事さん (ページ4)

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Aside

八百万「もう！何故言ってくださらなかったんですか！」

『せっかくですからサプライズにしようと思ったんですよ』

プリプリしている百お嬢様の可愛さに頬がさらに緩みそうになるが何とか耐えた。

『にしても、お嬢様の御学友はいい方ばかりですね』

「安心しました」というと嬉しそうにするお嬢様。

八百万「皆さん、とても良い方達ですのよ！

きっとすぐにAも仲良くなれますわ！」

『ふふっ、そうですね』

八百万「そういえば、何故雄英に？」

『学校にはお嬢様の護衛として行くように命じられています

それと同時に普通の学生として楽しんで欲しいとも言われています

ですが安心してください。お嬢様のことは命に変えてもお守り致します』

八百万「A…お父様とお母様、Aも私のことを心配しての事だとは分かっていますし、

Aが護衛を優先させることも分かりますわ

ですが、Aには学校では護衛の事は忘れて普通の学生として過ごしてほしいですわ！」

「Aとの学校生活は初めてですので楽しみですわ！！」とお嬢様は張り切っている様子だ。

『ははっ、お嬢様には敵わないなぁ』

「僕もお嬢様との学校生活が楽しみで堪らないよ」と笑うとお嬢様も笑い返してくれた。

本当に旦那様と奥様には感謝している。

百と学校に通う機会を与えて下さったから。

護衛の事を完全に忘れる事は出来ないが……

八百万「ふふっ、Aのその口調、久しぶりに聞きましたわ」

あっ、仕事中なの忘れてた……

「もっと学校でもそうしてくれていいんですよ？」

いや、そういう訳にもいきませんって…

『さ、さあ、明日も早いでしょう。今日はもうお休みください』

誤魔化すように咳払いをすると可笑しそうにお嬢様は笑った。

八百万「ふふっ、Aおやすみなさい」

『おやすみなさいませ、お嬢様』

明日からの学校生活を楽しみにしながら僕も眠りについた。