八百万家の天狗系執事さん (ページ3)

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Aside

先生に案内されて教室に着いた。

ドアデカすぎません？

此処には大型巨人でもいるんですか？

相澤「俺が呼んだら入ってきてくれ」

『分かりました』

そう言って相澤先生が教室に入った。

すると途端にザワついていた教室が静かになった。

相澤「今日は途中入学の生徒を紹介する」

「入って来い」との声を聞き、教室のドアを開けた。

中に入ると生徒の視線が僕に集まる。

その中には朝に見送った百お嬢様の姿もあった。

まさかお嬢様と同じクラスだったとは……

相澤「諸事情により途中入学となっていた烏崎だ」

『烏崎Aです。以後お見知りおきを(ﾆｺﾘ』

と、皆に向かって軽く頭を下げた。

相澤「烏崎の席は八百万の後ろだ」

言われた席に座る。

まさかお嬢様の後ろとは……

芦戸「はいはーい、先生ー！烏崎さんの質問をしていいですかー！！」

相澤「時間を守るなら好きにしろ」

相澤先生は寝袋に入ってしまった。

え？何故寝袋に？

芦戸「じゃあ、私から！私、芦戸三奈！！

烏崎さんの個性は何ー？」

『個性は【鴉天狗】ですよ。羽が生えて飛んだり、烏との意思疎通が可能です』

上鳴「次俺ー！上鳴電気！ところで今度お茶しない？」

『遠慮いたします』

蛙水「烏崎ちゃん、即答ね」

『えっと…？』

蛙水「蛙吹梅雨よ」

『蛙水様ですね』

「「「(様付け！？！？)」」」

蛙水「梅雨ちゃんと呼んで」

『癖なのですみません……』

葉隠「えー！？ Aってもしかしてお嬢様！？」

『違いますよ。私は百お嬢様の専属執事兼護衛です』

「「「え？」」」

手を胸にあて、いつもの様に頭を下げた。

すると皆の視線がお嬢様と僕に集まる。

葉隠「百？」

芦戸「お嬢様の？」

上鳴「執事兼護衛？」

「「「え───！？！？」」」

『おやおや、賑やかなクラスですねぇ』

その後も質問と自己紹介は続き、クラス全員の名前を知ることが出来た。

一部物凄い形相の方がいましたが……