狼少女の廻廻奇譚 弐【呪術廻戦】

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五条は三輪との話を切り楽巌寺との話に戻る。


五条「昨晩、未登録の特級呪霊2体に襲われた」


楽巌寺「！ それは災難じゃったの」


五条「勘違いすんなよ。僕にとっては町でアンケート取られた位のハプニングさ」


三輪「(くぅぅ〜カッッケェー！！)」


五条「その呪霊達は意思疎通が図れたし、同等級の仲間もまだいるだろう

敵さんだけじゃない。秤(はかり)に乙骨に大神、そっちに東堂。生徒のレベルも近年急激に上がってる

去年の夏油傑の一件、そして現れた宿儺の器」


楽巌寺「何が言いたい」


五条はニヤリと笑う。


五条「ククッ、分かんないか

アンタらがしょーもない地位や伝統のために堰き止めていた力の波が、もうどうしようもなく大きくなって押し寄せてんだよ

これからの世代は【特級】なんて物差しじゃ測れない

牙を剥くのが五条悟(ぼく)だけだと思ってんなら、痛い目見るよおじいちゃん！！」


楽巌寺「少しお喋りが過ぎるの」


少し頭にきた楽巌寺は五条に殺気を飛ばす。


五条「おー怖！！ 言いたいこと言ったから退散しよーっと

あ、夜蛾学長は2時間位でくるよー」


「じゃーねー」と言い五条は帰っていった。

そんな五条に楽巌寺は深い溜息をついた。


楽巌寺「三輪、茶を買うて来てくれ」


三輪「はい！！ (追いつけたら一緒に写真撮ってもらおう)」


その後、無事に写真を撮ってもらったが茶を買い忘れた三輪であった。


楽巌寺「茶は？」


三輪「あ"っ！！」









一月後


記録__2018年9月 神奈川県 川崎市 キネマシネマ


上映終了後、男子高校生3名の変死体を従業員が発見


死因 : 頭部変形による脳圧上昇、呼吸麻痺





キネマシネマ近くの路地裏、ツギハギの人型呪霊と前髪で片目の隠れた気弱そうな男子高校生 吉野順平(よしのじゅんぺい)が話している。


「あの、映画館の……アナタがやったんですか」


「へぇ君、俺が見えるんだ」

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