狼少女の廻廻奇譚弐【呪術廻戦】 (ページ30)

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75　団体戦② ページ30

Aside

＿＿数分前

僕達は問題の東堂について話し合っていた。

真希「東堂は確実に直で私達を潰しにくる。真依も私狙いで便乗してくるかもな

東堂は化物だ。全員で相手にして全滅すふのが最悪のパターン

だから足止めとして一人だけ(・・・・)パンダか恵かAを置いていくつもりだったが……

虎杖、お前に任せる」

「索敵できる奴減らしたくねぇし」という真希先輩にその通りだと賛成する。

『勝たなくていいんだ。できるだけ粘って時間を潰してくれれば』

ぶっちゃけ、いくら悠仁でも術式を持つ一級の東堂先輩に適うなんて思っていない。

が、恐らく東堂先輩は術式を使わないはずだ。

それなら時間稼ぎくらい出来るだろう。

ﾊﾟﾝﾀﾞ「でも、大胆にいけよ！

ぶっちゃけ、お前は予定外の戦力だからリタイアしてもあんまり困らん」

グッと親指を立てるパンダ先輩と真希先輩に悠仁は苦い顔になる。

真希「悪ぃな恵。お前も東堂とやりたかったろ」

伏黒「いや別にどっちでも……」

ﾊﾟﾝﾀﾞ「スーパードライだな」

『恵らしいっちゃらしいけどな』

そんな会話をしていると悠仁が狩りをする獣のような目でコチラを見つめた。

虎杖「でも先輩、やるからには勝つよ俺」

という訳で東堂先輩は悠仁に任せて他の奴らと呪霊狩りは索敵に適した恵班とパンダ班に別れることにしたのだ。

暫く走っていると違和感を感じた。

『変だな』

伏黒「嗚呼、京都校がまとまって移動してる……虎杖と別れた辺りだな」

『……これ、京都校全員揃ってないか？』

何故か京都校の連中が悠仁と別れた辺りを目指して移動しているのだ。

団体戦では何人かにバラけて移動するのが普通だから京都校の行動は少しおかしい。

真希「二級呪霊(ターゲット)がそっちにいるってことが？」

伏黒「いや2級なら余程狡猾出ない限り玉犬と大神が気づきます」

が、そんな呪霊の気配はしない。

しかも団体戦の呪霊にそんな奴を使うことは殆どない。

伏黒「京都校(アイツら)、虎杖殺すつもりじゃないですか？」