狼少女の廻廻奇譚弐【呪術廻戦】 (ページ26)

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Aside

基本、殴る蹴るを得意とするのは僕、パンダ先輩、真希先輩。

そこに悠仁が加わると4人なるから少し多い。

悠仁は身体能力が天与呪縛並に高い。

学生の中しかも呪力なしの戦いで悠仁に適う者はいないだろう。

それは恵や野薔薇も分かっている。

伏黒「虎杖(コイツ)が死んでる間何してたかは知りませんが、東京校・京都校全員呪力なし(・・・・)で闘り合ったら

＿＿虎杖が勝ちます」

恵の言葉に先輩達は目を丸くした。

真希「(東堂と闘ってる恵が言うんだ、信憑性はある)

面白ぇ」

真希先輩はニヤリと笑みを浮かべた。

NOside

＿＿京都校サイドミーティング

楽巌寺「宿儺の器、虎杖悠仁は殺せ」

楽巌寺は自校の学生にそう命じた。

楽巌寺「アレは人ではない。故に全て不問、事故として処理する

遠慮も躊躇もいらんぞ」

楽巌寺は呪術界の上層部だ。

元より宿儺の器である虎杖のことをよく思っておらず、秘匿死刑を命じていた。

だが、御三家である五条の介入により虎杖には実質無期限の執行猶予が与えられた。

この交流会は“殺す以外は何をしてもいい”というルールだ。

事故に見せかけることなど容易だろう。

三輪「(嫌だなぁ……)」

真依「殺すも何も彼、死なないからここにいるんですよね？」

楽巌寺「先の虎杖の死は自死(・・)だと聞いておる

敵対術師に止めを刺す時、気をつけねばならんことは？」

楽巌寺は加茂を指名した。

加茂「はい。死後呪いに転ずることを防ぐために呪力で殺します」

楽巌寺「そうだ。他者の呪力でしっかり止めを刺せば何の問題もない

現在、肉体の主導権は虎杖悠仁にある。宿儺が出てこなければただの一回生だ

縊るのは容易い」

東堂「下らん。勝手にやってろ」

東堂は楽巌寺が言い終わると同時に障子を蹴り飛ばし出ていこうとする。

加茂「戻れ、東堂」

それを「学長の話の途中だ」と加茂が止める。

東堂「11時からの散歩番組に高田ちゃんがゲスト出演する。これ以上説明いるか？」

加茂「録画すればいい。戻れ」

東堂「リアタイと録画両方観んだよ。ナメてんのか？

いいかお前ら、爺さんもよく聞け

女の趣味の悪いお前らには疾うの昔に失望している。謀略、策略、勝手にやれよ

但し、次俺に指図してみろ

＿＿殺すぞ」

東堂はビリビリとした殺気を放ちながら出ていった。