お前ら頼むから仕事を増やすな…

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Aside


沢田/山本「「会長！？」」


突然現れた僕に驚き立ち上がる2人。


『飛び降りるなんて何かんがえてるんだ！

僕がどれだけ心配したと思っている！！

2人共死んだかと思ったじゃないか！！』


「僕だけでなく皆に心配かけたんだからな！」と言うと2人とも申し訳なさそうな顔をした。


山本「悪かった……」


沢田「すみません……」


『謝れば良いというものではないが…！

まあ、2人が無事で本当良かった…

だが、罰として約束しろ

今後一切、自分の命を投げ出さないと』


「分かったな？」と睨めば2人は勢いよく返事をした。

2人が無事で何よりだったが、今回ばかりは本当に肝を冷やした。

それに、目の前で知り合いに死なれれば目覚めが最悪だ。

本当に2人が無事で良かった……


『山本、念の為病院に行って腕を見てもらえよ

沢田、今回は服貸さねぇからな』


山本「おう！」


沢田「そういえばパンイチだった！(恥ずかしー！)」


言いたいことは言ったので教室に戻ろうとすると山本に腕をつかまれた。


山本「会長、さっきは悪かった！

会長の努力とか何にも知らねークセに偉そうなこと言って……」


「本当に悪かった…」と眉を下げる山本。


意外と繊細な奴だな……


『……別に気にしてねぇよ

僕だって君の事何も知らないのに説教紛いの事したんだ』


「お互い様だよ」と言うと山本は勢いよく顔を上げ、太陽の様な笑顔で笑った。


山本「会長、ありがとな！」



『さっきも言ったが腕が治ればすぐにでもレギュラーに戻れるよ

君には野球の才能があるからね

だから頑張れよ山本』


「応援しているよ」と言うと笑い返す山本。









『……いつまで腕を掴んでいる気だ？』


山本「あっ、わりー！」


「忘れてた」と頭をかく山本。


『じゃ、僕は教室に戻るから。

あっ、2人共保健室に行って手当てしてもらいなよ

沢田は制服着るのも忘れずにね』


そう言い足を教室へと向ける。

「やっぱり会長は良い奴だな！」と笑う山本。

山本と沢田の笑い声を背に僕は教室に戻った。









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