標的50 ページ11
Aside
ﾋﾞｱﾝｷ(骸)「クフフ、まだ僕にはやるべきことがありましてね
地獄の底から舞い戻ってきましたよ」
だが、この六道も本物か見えない。
どういう訳か六道がビアンキはんの身体を乗っ取ったのだ。
獄寺「10代目、ここは俺に！！」
沢田「！ だけど相手は……」
獄寺「臨、兵、闘、者！！」
まさかの九字を切り出した。
何処でそんな知識学んできたんだよ
しかし、予想外にも六道は苦しそうな呻き声を上げた。
沢田「きっ、効いてる………！」
『嘘ぉ……』
獄寺「皆、陣、烈！！」
ついに六道が倒れ三叉槍を手離した。
沢田「ど、どーしよう……でも演技ってことも……」
『どーだろ……』
ﾘﾎﾞｰﾝ「分かんねーな」
沢田が恐る恐るビアンキさんに近づくと先程まで九字を切っていた獄寺が不気味な笑を浮かべ背後に立った。
獄寺「俺、やりましょーか？」
沢田「獄寺く…骸！！」
そして獄寺が沢田に槍を突き立てた。
が、間一髪のところで沢田は躱した。
獄寺(骸)「ほう、まぐれではないようですね」
六道が今度は獄寺の身体を乗っ取ったのだ。
獄寺(骸)「初めてですよ。憑依した僕を一目で見抜いた人間は………
つくづく君は面白い」
『何がどうなってるんだ……』
ﾘﾎﾞｰﾝ「間違いねーな。自i殺と見せかけて撃ったのはあの弾だな」
獄寺(骸)「………」
ﾘﾎﾞｰﾝ「憑依弾は禁弾のはずだぞ。何処で手に入れやがった」
リボーン君の言葉に六道はますます笑みを深めた。
獄寺(骸)「クフフフ、気付きましたか。これが特殊弾による憑依だと……」
沢田「え？ 特殊弾って死ぬ気弾や嘆き弾のこと…？」
ﾘﾎﾞｰﾝ「そうだ。憑依弾はその名の通り他人の肉体にとりついて自在に操る弾だぞ」
リボーン君によるとエストラーネファミリーが開発したと言われる特殊弾らしい。
使いこなすには強い精神力だけでなく弾との相性の良さが必要とされる。
しかし、使用法があまりにも酷かったためマフィア界で禁弾とされ弾も製法も葬られたという。
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