【企画設定集】妖滅隊【+派生作品】 (ページ15)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:1,837 hit

ページページ15

【過去】

昔「雪見鶴」という娘がいた
彼女が物心ついた頃、自分の住んでいた村が妖によって滅ぼされてしまう
お鶴は悲しむ暇もなく、親戚の家に引き取られた
可愛らしい顔立ちをしていたお鶴はどの家でも親切に向かい入れられていたが、彼女はそれが嫌で仕方がなかった彼らの親切が「お前は幸せではない。不幸な子供だ」と言われている気がしてならなかったから
そんなこんなで彼女は誰とも喋らず、ただ部屋の隅でじっとしていた
そのため気味悪がられ、色々な親戚の家をたらい回しにされるようになる

そしてついに瀬戸内海のとある老夫婦の住む島にやってきた
彼らの子供は生まれる前、妖に襲われた母親のお腹の中で死んでしまっていた
そのため大層に可愛がられる盗みを働けば本気で怒られ、手伝えば褒められた
そんな老夫婦にいつしかお鶴も心を開くようになる

ある日老夫婦はお鶴に告げた
自分は陰陽師の家系であり、呪文が使えるのだとそしてその力は妖を倒すためにあるのだと
それを聞いたお鶴はそれを使えるようになるべく呪文の練習を始めたそれが風の呪文である
そして18歳で老夫婦に勧められた妖滅隊に入隊
彼女は戦果を挙げ、広島では知らない者もいないほどに有名になっていた

しかし、ある日島に帰ったお鶴は初めて恋というものを知ることになった
それは自分よりも強く、優しく、残虐な者であった彼は、人間ではなかったのだ
初めは幾度となく彼を殺そうとしていたしかし敵わず、殺されず、いつも介抱されていた
なぜ敗者を殺さないのか、いつか絶対に殺してやるそう決意を固め、いつしか彼に恋に落ちたのだ
そしてそれは、彼も同じであった
しかし当然、人を殺した妖と、共に生きることなどできないと、お鶴はよく理解していた

そしてある日、島に妖の存在が知れ渡ってしまった
お鶴は彼を殺すしかないとわかっていたしかしできるはずもないお鶴は彼を封印する決心をした
その時にその妖怪は言った「お前の家系を必ずや見つけ出して、必ずや根絶やしにしてやろう」と

そして彼を封印し、お鶴は何事もなかったように生活しなければならなかった
26になり、かなり遅めの結婚二人の子供を作り、そして妖滅隊をやめる
しかし、彼女の心にはいつまでたってもその妖怪が残っていた
そのまま彼女は40になる前になくなる

さて彼女は目を覚ました
自分が誰とも分からぬまま、心に残った悲しみに、シクシクシクシク涙を流しましたとさ。

満足！！！！
でも書き直したい！！