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後から聞いた話によると、あのA組の元カノと廊下を歩いてきたのはたまたまだったらしい。
下駄箱前で会って、そのまま他愛無い雑談がなんとなく続いたんだとか。
現代文の授業中、教科書を読み込むふりしてずっと考えた。
… … …他愛ない雑談、ってなんだろ…
どんなことを話したのかな
好きな食べ物、とか？
趣味の話、とか？
いや、元々付き合ってたんだからそんなこときっとお互い知り合ってるだろ…
私は、まだ深澤の知らないところが多すぎる
ダンスをしてること、ゲームが好きなこと。
それくらいしか知らない。
きっと深澤も、私が何を好きで何を考えてるか知らない。
どうして深澤は私を… …？
考えれば考えるほど分からなくなった。
先生「A、めちゃくちゃ集中してるね。問2の答え言えるか〜？」
「ちょっとごめんなさい今マジで勘弁してほしいです」
先生「あっ、ごめん…」
そのやりとりにクラス中笑い声で溢れたが、今の私は「なんで今笑われたんだろう」なんて考える余裕すらなかった。
＊ ＊
授業が終わり、深澤のところに行こうとすると、
向こうも私の方を向いて席を立とうとしているところだった。
目が合ったけど、恥ずかしくなって逸らした。
深「今日みんなで昼食わない？照たちと、めるるも一緒に」
結局深澤の方から私の席に来てくれて、そう言われた。
めるるにも聞こえるくらいの声量で言ったから、
めるるもこちらに駆け寄ってくる。
め「やったー！いく！」
深「…遠慮って言葉知ってる？笑」
め「知らない！」
「…あの、」
深「ん？」
「深澤のこと、もっと教えてほしいんだけど…」
確実に今言う内容じゃないことは分かっていたけど、
口に出さないとなんだか気持ち悪かった。
私がそう言うと、めるるはクスクス笑う。
深澤がきょとんとした顔をした後、気味悪く(？)口角が上がるのが見える。
め「Aのこと可愛いって思ったでしょ」
めるるがニヤニヤ深澤の顔をのぞきこんだ。
深「は？(笑) …ずっと思ってるわ。んなこと」
深澤が照れくさそうに笑う。
ズキュン、と。私の心臓が可愛くない音をたてた。
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続く (更新停止中)
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なな(プロフ) - Reina0505さん» 教えてくださってありがとうございます！🥲💓修正しました🥹💕 (2022年10月16日 2時) (
レス) id: 099591bc88 (このIDを非表示/違反報告)
Reina0505(プロフ) - 11の途中のあのなぁ、ってところ深になってますよぉー! (2022年10月15日 23時) (レス) id: e9a7ce7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな | 作成日時：2022年9月18日 19時
