＊ 5 ページ34
.
舘さんと阿部ちゃんを図書室まで送った後、俺は下駄箱へ向かった。
ひかるは…今日なんか用あるって言ってたっけ。
めめとこーじはきっと居残りだろうし、
ラウはそれを面白がって一緒にいたりするんだろうな
常に誰かと一緒に帰ってるけど、
今日は久々に1人で下校コース。
なんの曲聴いて帰ろうかなぁってスマホ眺めながら悩んでたら、遠くから「…あ、ふっか！！」と声をかけられた。
これ、佐久間の声。笑
姿を見なくても佐久間だって分かる
渡「お、ふっか。帰ろーぜ」
お、ナベも一緒？
俺はスマホをポケットにしまってから、声のする方を向く。
…あれ？
めるるとAちゃんもいるじゃん。
「おー、早弁ちゃん達も一緒？」
渡「そ、いいよね？」
ナベ、嬉しそー…
Aちゃんと一緒に帰れるからウキウキしてんだろーなぁ。笑
「いーよいーよ！帰ろうぜ〜」
佐「あれ、舘様とあべちゃんは〜？」
「図書室寄ってから帰るんだってさっ」
め「えー、ふっかは行かなかったの？」
「めるるちゃーん、俺が図書室いくタイプにみえる？笑」
『…見えない』
俺がヘラヘラしながら放った言葉に、Aちゃんは素直にそう答えた。
俺らは一瞬硬直した後、同時に笑っちゃった。
佐「なー！見えないよなーっ？笑」
め「Aめっちゃ辛辣！笑」
「なになに、早弁ちゃんってこんな面白いの？笑」
「言っちゃった…」みたいな顔してるAちゃんがなんか可愛くて面白くて、俺は涙が滲むほど笑った。
め「ちょっと、AはAっていう名前があるのー！」
めるるがほっぺを膨らませる。
うんうん、知ってる知ってる。
ていうか…この学校で2人のこと知らない男なんていないんじゃん？笑
「ん？あぁ、ごめん笑 A、ねっ」
「いきなり呼び捨て？」みたいな顔してるA。
「…てかさ、ミニスカートえっろいね」
『…は？』
「Aみたいなクール系の子のミニスカって結構クるわ」
『…き、きも笑』
「冗談だって！笑」
Aは、やっと笑った
あら、笑顔すげーかあいいじゃん。
…でも寒いでしょその短さ。
俺がカーディガンを差し出すと、Aは首を傾げた。
『？なに？』
「…寒そうだから腰に巻いときな？着てもいいし」
なんて、ちょっとカッコつけすぎたかな。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2025人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なな(プロフ) - Reina0505さん» 教えてくださってありがとうございます！🥲💓修正しました🥹💕 (2022年10月16日 2時) (
レス) id: 099591bc88 (このIDを非表示/違反報告)
Reina0505(プロフ) - 11の途中のあのなぁ、ってところ深になってますよぉー! (2022年10月15日 23時) (レス) id: e9a7ce7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なな | 作成日時：2022年9月18日 19時
