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私と渡辺くんの神妙な空気を読んで、みんなが私たちを邪魔しないように過ごしてる。





なんだか、むず痒くて苦手な雰囲気だ。


こういう時、渡辺くんにどう接するべきか分からない。






「…渡辺くんの、今まで好きになった人ってどんな人だったの?」





こんなありきたりな話題しか思いつかない。






「あ、言いたくなかったら全然…」



渡「別に、髪が長いから好きとか、背が低いから好きとかそういうの無い。話した時のニュアンス?ってやつ?」



「フィーリング?」




渡「…ん。」




「フィーリングだね?」




渡「うるさい」






渡辺くんは顔を真っ赤にして、私の肩を押してきた。


イジリがいがあって面白いな、渡辺くん。





渡「今まで一目惚れってしたことないし、話してみて好きだなって思う方が多かった」



「へ〜…」




渡「Aはどっちも。」



「…どっちも?」




渡「おいしそーに早弁してる姿に可愛いって思って、しっかり顔見て可愛いって思って、喋って好きだなって思った」




「お…おお…」





渡「マジ凄いから。比べる気はないけど過去好きになった人の中で1番好き度がエグいし」





真顔で淡々と恥ずかしいことを言い続ける渡辺くんに、私は戸惑いを隠せない。







渡「…ちゃんと俺の言葉でも顔赤くしてくれるんだ?」









渡辺くんは嬉しそうに笑って、私の頬を撫でた。
その手が思ったより冷たくて、びっくりする。

いや…私の顔が熱いのか?







渡「俺、顔だけは自信あんの。この中で俺に張り合えるのめめくらいだし」





「(自分で言っちゃう?それ…)」






渡「でも…内面じゃ絶対勝てねえよ。特に…ふっかとかにはさ」






自信満々だった渡辺くんの顔が、急に曇った。




渡辺くんみたいな人も、劣等感とか抱いてたりするんだ…






私も、いつも明るくて可愛いめるるには敵わないなって思うことが時々ある。




そんな自分と、目の前にいる渡辺くんが重なって

急に渡辺くんが近い存在になった感覚がした。






「…渡辺くんを好きにならなかった女の子たちは見る目がないね」





渡「…?」





「なんか、そう思った。今」





目を丸くしてる渡辺くんの顔が面白くて、おもわず少し笑ってしまった。







渡「…はぁ、マジで好き」




「え?」





渡「…Aも、絶対俺のこと好きになれよ?笑」





渡辺くんに、笑い返された。









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なな(プロフ) - Reina0505さん» 教えてくださってありがとうございます!🥲💓修正しました🥹💕 (2022年10月16日 2時) (レス) id: 099591bc88 (このIDを非表示/違反報告)
Reina0505(プロフ) - 11の途中のあのなぁ、ってところ深になってますよぉー! (2022年10月15日 23時) (レス) id: e9a7ce7fe3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なな | 作成日時:2022年9月18日 19時

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