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分かりやすくピタッと固まる私と深澤を交互に目で追いながら、目黒くんは楽しそうに笑った。
深「…?え、いつからいたの?」
「いや、ずっと…」
深「は、はぁ?なんで、だって…めるるといるんじゃないの?」
「かくかくしかじかで…」
深「めめと2人でいたの?ずっと?
…なんで?」
深澤の少し低い声に、妙な空気が流れる。
どういう経緯?という意味の「なんで?」だとは思うけど…
深澤の真顔は、笑顔との落差が凄すぎて怒ってるようにも見えた
目「ぷはっ、うそうそ、5人で屋上行ってサボってたの。笑」
見兼ねた目黒くんが、サッとネタバラシした。
「…!そう、そう!」
深「…5人?」
目「俺、A、ラウール、康二、めるるの5人で。3人はバドミントンしてるから、俺らは飲み物買うついでに学校見学してた…って感じかな」
…半分本当で、半分ちょっと違う。
と思いつつ、まあ大体は合ってるので、私はただひたすらとなりで頷いていた。
深「そういうことね、」
深澤はほっとしたように笑うと、
ゆっくり私に寄って…
頭を撫でてきた。
「?なに…」
深「心配したの。」
… …えっと、何を?
その意図が私の顔に出ていたのか、深澤は私の目を見つめるとさらに笑った。
深「体調マジで悪いのかなーって、心配して来ちゃったんだよ」
サボりめ。と付け足すと、深澤は私のおでこを軽く突いた
いつもの深澤の笑顔に、胸がきゅんと疼いた気がした。
目「俺とAの関係を心配したんじゃなくて?」
目黒くん…聞き辛いことをめちゃくちゃ聞いちゃうタイプだね。
深「… …ちっげーよ!笑」
目「だよね?笑
流石にしょっぴーが気になってる子を横取ったりしないから大丈夫だよ」
目黒くんはそういうと、優しく笑う。
深「…おう、当たり前じゃん?笑」
目「うん!」
2人の空気が妙な気がして、私はちょっと気まずい。
「ていうか、深澤は授業どうしたの?」
深「…抜け出して来た!」
目「じゃあふっかさんも暇じゃん。屋上一緒に行こうよ」
深「おー…行く!」
途端、仲良さそうな雰囲気に戻る2人。
…よく、わからない。
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なな(プロフ) - Reina0505さん» 教えてくださってありがとうございます!🥲💓修正しました🥹💕 (2022年10月16日 2時) (レス) id: 099591bc88 (このIDを非表示/違反報告)
Reina0505(プロフ) - 11の途中のあのなぁ、ってところ深になってますよぉー! (2022年10月15日 23時) (レス) id: e9a7ce7fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2022年9月18日 19時