君の彼氏になりたい。(4) (ページ8)

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向「Aとか知らんのー？リューキくんのこと！」

「…んー、ちょっと知ってるかも」

Aの言葉に、3人は目を丸くした。

目「え、本当？」

ラ「友達だった？？喋った？？」

「それなりに喋ってたような気もするけど…もう何年も前のことだからなぁ〜…」

向「へーえ！そーなんや！」

-- 『こっちくんなよ』

「うん！」

-- 『女がいていい場所じゃねーから』

ラ「ってことは、CDTVで久々の再会？！」

「そうなるねぇ〜！」

-- 『…お前が辞めないなら俺が辞めるわ』

(…少し、会うのが怖いけど)

過去、リューキに言われたことを思い出して、Aは重い息をついた。

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CDTV収録日の前日

リハーサル中、自分の立ち位置やカメラの確認をしていた時のことだった。

スタッフ「Battlecryさん入られまーす！！」

その声にみんなが無意識に顔を向けると、
スタジオのドアが豪快に開いて、男の集団がこちらに歩いてきた。

ラ「…あ、キタ！」

佐「生バトクラ！？かっけぇぇ！」

岩「みんな背でっけぇなぁ…」

平均身長174の集団が真っ黒な衣装を見に纏い、ズンズン歩いてくる姿はやたら気迫がある。

目「スタイル良い人たちばっかだね」

「 ( …あんたたちがいうな笑)」

Battlecryにすっかり目を奪われている9人を、
Aは横目に笑った。

男「あれっ？SnowManサンじゃんっ！！」

Battlecryメンバーの一員、可愛い系男子のトーマが、キラキラした顔でこちらを指差して、勢いよく駆け寄ってきた。

そして、ラウールの両手をガシッと掴む

ラ「えっ？！」

ト「うわ！ラウールでっけえ〜！かっけえ！足長っ！」

ラ「ど、ども…！」

ト「俺、トーマ！よろしくなぁ〜！

… …あ！渡辺くん！

俺、渡辺くんの歌声すき！マジリスペクト！」

渡「あ、あざ〜す…笑」

どこかさっくんに似た雰囲気を持っているトーマは、人懐っこくて笑顔が可愛い。

初対面の人にもグイグイタメ口を聞くあたり礼儀は皆無だが、どこか憎めないタイプ。

リ「…トーマ、うるせえよ騒ぐな」

その時、やたら通る低い声がした。

トーマが「ごめんごめん〜」と笑う先には、

リューキが立っていた。

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