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女「…リューキ泣いてない?」
女「え、ぁ…本当だ!どーしたの、リューキ!!」
リューキの涙に気づいたファンの1人が声を上げると、
みんなリューキに声をかけ始めた。
女「リューキ泣かないでー!!」
女「うちらはずっとリューキについてくよー!!」
女「いつもみたいに笑ってー!」
ト「…ほら、笑えってさ。
俺らもずっとついてくから。ね。」
トーマに優しく背中を叩かれ、
リューキは初めて、「ありがとう」と小さく呟いた。
トーマはおどろいて目をまん丸にしたあと、すぐ笑った
リューキはごしごし涙を手の甲でぬぐって、
すみませんでした!とスタッフさんに頭を下げた。
スタッフ「大丈夫、大丈夫!」
スタッフ「リューキ君に怪我なくてよかったよ!」
じわっ…と心が熱くなる。
リ(…なんで気づかなかったんだよ。こんな近くにあったのに…。)
リューキは何か吹っ切れたように、ふーっと深い息をついた後少し微笑んだ。
CMがあけてから披露したリューキ達のパフォーマンスは、リハーサルの時のひたすらバキバキに威嚇したものではなく、見ている人を包み込むような柔らかな空気感が備わっていた。
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リ「…本当に、ごめんなさい」
番組終了後。
沢山の保冷剤や湿布などを両手に、リューキとトーマはSnowManの楽屋を訪ね、まず康二に深々頭を下げた。
向「!なにこれ、こんなに…まさか買ってきてくれたん?!」
リ「近くのドラッグストアで…」
宮「っていっても地味に遠いよね、わかるわかる、俺もさっきのど飴買ってきて…」
渡「めっちゃのど飴の恩売ってくんじゃん…笑」
向「うわぁ、ありがとう!!別にええのに〜!!」
でもありがとうね!と微笑んで、康二は思わずリューキにがばっと抱きついた。
リューキは戸惑った様子を見せながらも、
手を康二の背中に回していた。
リ「…それから、渡辺君も。失礼なこと言って本当にごめんなさい」
渡「…ヤダ」
リ「ほんと、分かってる。謝られたって、許せるわけないって…」
渡「いやいやいやそーじゃなくて。お前がそんなしおらしいのがヤダ。なんかキモい」
リ「え、」
渡「喉の不調、プロとして有り得ない。自覚してる。もっと辛口評価してくれていいから。…間違ってないし」
あんま言葉キツイと無理だけど…、としょっぴーが付け足すとみんな笑った。
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sara - 昨日見つけてすぐ読みました!続きがめっちゃ気になるし、話も凄く面白いです!更新楽しみにしています! (2月11日 6時) (レス) @page40 id: f3e4c7f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2022年7月6日 21時