君の彼氏になりたい。(4) (ページ31)

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『さあ！始まりました！今夜のカウントダウンTV！

豪華なアーティストの皆さんをご紹介します！』

いよいよ、収録が始まった。
感染対策のため、観客は全員マスクを装着。

『SnowManの皆さんです！』

アナウンサーの声に合わせ、SnowManがカメラに抜かれると、歓声の代わりに大きな拍手が響き渡る。

ア「今日もAちゃんビジュ良い…」

サ「安定の顔面偏差値！最高すぎる♡！」

タ「…あの人らとダンス対決したんだよなぁ、やべぇわ本当…笑」

最前で、アンナちゃんとサツキちゃんとタイガくんの3人が、こそこそ会話をしながら嬉しそうに拍手を送る姿がある。

めめがいち早くそれに気づいて、クスッと微笑んだ。

目「ねえ…あれ、タイガじゃない？」

阿「えっ！あの時のタイガくん？！」

渡「さっちゃんも一緒じゃん」

佐「何勝手にさっちゃん呼びしてんだよｗｗ」

岩「Aのこと大好きな部長ちゃんもいるじゃん…笑」

「あ、ほんとだ！！」

Aがバレないように3人に向かって手を振ると、サツキちゃんとアンナちゃんは特に嬉しそうに「きゃーっ！♡」っと顔を手で覆った。

女「なんかスノみんなはしゃいでてカワイー♡」

周りにいるスノ担も、嬉しそうに手を振り返した。

女「…？？こーじほっぺ赤くない？」

女「あれ、ほんとだぁ…どーしたんだろ…」

康二のほっぺは、ファンデーションで隠されてるものの薄ら赤みがある。

会場が心配そうに騒つく様子を感じ取ったのか、
MCを務める女性アナウンサーも康二の頬を気にする素振りを見せた。

『向井さん、あのっ…』

向「はいはいっ？なんでしょーお！」

『なんだか頬が赤いような…！』

向「…えっ、ホンマですかぁ？」

少し間を開けて隣に並ぶトーマとリューキは、気まずそうに俯いている。

向「… っ、えーと！これはっ…」

宮「向井はですね、収録前にとても緊張する体質でして…

男ならピシッとしろよ！って、僕が軽めにほっぺに喝入れたら思いの外赤くなっちゃったんです」

向「 … ！そーなんすよお！本気やったよなあ？あれ！笑」

深 ( ナイス舘さん！)

みんな心の中でそう唱える中、しょっぴーは黙ってとんとんっと舘様の背中を撫でた。

渡(ほんと…ありがと)

宮(…お安い御用だよ)

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