君の彼氏になりたい。(4) (ページ30)

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深「…と。本番もーすぐなんだわ、早くしないと！」

阿「康二、A！メイクさんのところ行こう！涙の跡かくさないと！」

「こぉじぃ〜ッ」

向「A〜ッ」

佐「…お前ら可愛いなぁ笑」

抱き合いながら、お互いを支え合って歩き出すAと康二の背中を優しく撫でて、さっくんと阿部ちゃんがメイクさんの元へと急いだ。

目「…しょっぴーは？なんかされてない？大丈夫？」

渡「ん…俺は、大丈夫」

ラ「てか、しょっぴーは何してたの？ずっと楽屋いなかったけど…」

渡「…いや」

岩「今日いつもと様子違うよな、皆心配してたけど」

渡「え？」

ラ「そうそう！入りのときからなんか元気ないなって思ってた！」

深「やたら楽屋で喋んなかったしなぁ〜」

渡「…マジかよ、俺そんな露骨だった…？笑」

目「結構分かりやすいよ？笑」

渡「…まじか、笑 …はず。

あれ…てかさ、舘さんは…？」

宮「…翔太！！！」

遠くから舘様の声がして、5人が顔を向ける。

すると、急いでこちらに走ってくる舘様。

ラ「あっ！舘さん〜〜！遅いよ！笑」

宮「はぁ…っ、はぁ… …ごめんっ！」

5人の前にくると、舘様は膝に手をついて切れた息をゆっくり整えた。

渡「 … 涼太…？」

宮「 …はぁ… … これ！」

舘様が手を差し出す。

しょっぴーは不思議そうに首を傾げたあと手を伸ばした。

舘様の手を離れ、何かがしょっぴーの手のひらにトンッと落ちる。

渡「 …のど飴？」

宮「ドラッグストアに行って、1番即効性があるやつ聞いて買ってきた」

渡「…え… …なんで… … 」

宮「…なんとなく。喉の調子が悪いんじゃないかなって、思って。」

…今日はまだ「おはよー」の一言しか交わしていないはずなのに。

喉を触れる素振りも、舘様が見える位置ではないところでしていたはずなのに。

渡「…なんで、わかんの」

宮「？？病院の時から見てるから、かな」

岩「…阿部いたら大歓喜だったろうな〜笑」

深「ンンンゆり組ｨｨｨ！ｱｯﾋｬｧｧ！つってね笑」

目「あべちゃんそんなキャラじゃないよ」

深「わーってるよ！ガチツッコミすんな！笑」

目「ｗｗｗ」

ラ「ほーんと仲良しだねっ！笑」

しょっぴーは、嬉しそうにのど飴を握りしめたあと、「…ありがとう」と呟いた。

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