君の彼氏になりたい。(4) (ページ26)

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「てか、本番もう始まるから！しょっぴーが歌えないと私の負担が増えるの！だからとっととそれ飲んで！」

渡「俺が心配なわけじゃないのかよ…笑」

「んははっ、よかった！冗談通じた！笑

…ずっと怖い顔してたからさ、心配してたんだよっ」

渡「… そっか。 … … …ありがとな」

Aの笑顔に、しょっぴーもつられて笑った。

渡 ( … マジで… 好きだわ、こういうとこ )

「…よし、スタジオ行こ〜！」

ト「あ、ちょっと…！」

リ「 … …おい、無視してんじゃねーよ！」

しょっぴーの手を握って、トーマとリューキに背を向けて歩き出すAをトーマが呼び止める。

それとほぼ同時に、
リューキはAの手を掴み、しょっぴーとAを引き剥がすように強く引っ張った。

渡「は？！おい！」

「…っ痛いんですけど？！」

リ「お前が無視するからだろ？！」

「はあ？！何その幼稚な理由！意味わかんない！」

しょっぴーが「離せよ！」と2人の間に入ろうとするが、何故かそれをトーマが止めに入る。

渡「…は？何？」

ト「まあまあまあ！2人きりにさせてあげてー？笑」

渡「させたくねーんだけど？…どけよ！」

ト「渡辺くんって怖いねぇ〜笑」

ヘラヘラ笑いながらも、トーマはしっかりしょっぴーの邪魔をする。そして、リューキに謎の合図をした。

リ「ちょっとお前来いっ！」

「はぁっ…？！やだ！なんで？！」

リ「いいから…ッ！早くこっ…」

「…そもそも先にこっちくんなって言ったのはリューキじゃん！」

リ「… …ッ…！」

Aの言葉に、リューキはハッと目を見開いた。

そして、思わず手が緩む。

「…お前が辞めないなら、俺が辞めるっていって…離れて行ったのもリューキだよ…」

リ「… …」

「なのに、今更なんなの…？」

リ「お、俺はっ…」

「私のこと嫌いなのはわかるけど、だからって9人のこと悪く言ったりちょっかいかけるのは筋が違うでしょ！」

リ「聞けよ！俺はっ…！」

「…私が守りたいものまで傷つけないで！」

リ「…ッ、お前マジでムカつく…！」

リューキが、Aに向かって手を振り上げた。

ト「？！リューキそれはダメだって！」

パンッ…と、痛々しい平手打ちの音が響いた。

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