君の彼氏になりたい。(4) (ページ23)

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翌日、カウントダウンTV収録本番。

お客さんが集まるスタジオをこっそりと覗いた康二は、楽屋に戻ってきてから嬉しそうにニヤニヤしていた。

目「…きっしょ、何笑ってんの。笑」

向「んふふっ、楽しみやん！みんなの前でパフォーマンスすんの！テンションあがるやん！笑」

宮「康二っていつも初心の気持ち大事にしてて素敵だよね」

佐「うおお！俺もテンション上がってきたぁぁ！」

阿「ワクワクしてはしゃぐタイプと本気モード入るタイプで綺麗に分かれるよね笑」

阿部ちゃんがクスッとそう微笑んで指差す先には、ラウールとAがソファに座っていた。

ラ「 … サビ前で、一回… …あ、Aメロで… 」

「…top of the world 近づくほどserious… ♪」

俯きながらボソボソ何かを唱えるラウールと、
イヤホンをつけて曲を口ずさみ、目を閉じて手で音楽を取るA。

深「ほんと、楽屋ってみんな好き勝手してるから良い意味で緊張感なくていいよなぁ〜笑」

岩「…Aはともかく…ラウ、お前はあんま気負わなくていいから。好きにやりな？」

そんな難しい顔してたらファンも心配するぞ、と付け足して、ひーくんはラウールにお菓子を差し出す。

ラ「…！ありがとう…！」

パァッと顔色が良くなり、嬉しそうに微笑んだラウールがぱくっとお菓子をつまむと、目を閉じて曲に乗っていたAがカッと目を開いた。

岩「うわっ！こっわッ！笑」

「…いい匂い、した。目を、開けた。」

佐「なんだよその話し方ｗｗｗ」

「ラウそれ半分こして、どうせひーくんくれないから」

ラ「んふふ、いいよぉ〜半分こね！」

岩「…やるよ、やるから。笑」

「わぁい！！ひーくんすき！」

ありがと！！と微笑み、美味しそうにお菓子を食べるAの姿をみんな微笑ましく見つめる。

阿「あれ、そういえば翔太は？」

向「トイレ行くっていってたでえ！

あら？そういば結構時間経ってんなぁ…」

目「もうすぐ本番始まるけど…心配だな、俺見てくるよ」

深「んやー、このまま楽屋でぐだぐだしてても切り替えらんないし、そろそろ俺らも出ようよ。んで、翔太拾ってこ？」

ふっかのその一言に、みんな「はーい！」と体を起き上がらせる。

宮「 ( … 翔太 … … もしかして… ) 」

舘様は少し、嫌な予感がした。

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