君の彼氏になりたい。(4) (ページ19)

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「あ！阿部ちゃん〜！」

阿「…知ってる人？」

あべちゃんが近寄ってきて、男3人の顔をじろっと見た。

男「( …誰だ？)」

男「(可愛い男だな、)」

男「あ、俺ら元ジャニーズで！そいつの先輩なんすよぉ〜」

阿「…へえ、元ジャニーズさん？」

男「そっす！笑」

男「まぁ、2ヶ月くらいしかいなかったっすけどｗ」

阿「そうなんですねっ！…あ、初めまして！

現ジャニーズJr.の阿部亮平と申します。」

「現」をやたら誇張して言った後、阿部ちゃんはニコッと微笑んだが、目は一切笑っていなかった。

男「？！あ、ジャニーズ？！」

男「てか、Aお前まだジャニーズいたの？！」

「ハイ！全然います！」

男「それ先教えろよ？！」

阿「…？教えなかったら何か不都合でも？」

男「いや…そういう訳じゃ…」

阿「何か重要な話でもされてました？

この後僕ら仕事続いてるので、できればこの子早急に返して欲しいんですが」

男「…ッ、あー！急いでるなら今はいいです！と、とにかく連絡先だけ！」

「あ、待ってください、携帯を…」

佐「…いーから、教えなくて」

スマホを取り出そうとするAの手を掴んで、さっくん(※トガり期)が男とAの間に立ちはだかった。

阿「あれ、佐久間まできたの？笑」

佐「…遅いから」

阿「心配だからでしょー？笑」

佐「遅いから！」

「！さっくん！」

男「「「(…だれだ…？！)」」」

佐「…お前ら確か、イカ山とタコ島とスミ川だよな？」

男「…え」

男「俺らの苗字知ってんすか？！」

佐「後輩の顔と名前くらいは一通り覚えてる」

男「「「… ！」」」

短い期間で辞めた自分達のことも後輩と呼んでくれることと、名前を覚えてもらっていた感動に、男3人は一瞬涙腺が緩む。

「 (…さっくん口調は厳しいけど、
　
　ただ後輩思いなだけなんだよねぇ… )」

佐「…お前らは特に覚えてたよ。

　暴力行為してたって噂がある3人だから」

だが、さっくんのその鋭い一言に3人の心は見事打ち砕かれた。

阿「…ふーん、そうなんだ？」

男「…え、それっ…なんで…」

佐「さあ？噂を聞いただけだから真相は知らないけど」

さっくんがそう言って3人を睨みつけると、
3人はビクッと震えた

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