君の彼氏になりたい。(4) (ページ16)

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リ「…帰るんで、退いてください。」

3人に肩をぶつけ、帰ろうとするリューキの腕を1人の男がガシッと掴んで引き戻す。

男「なあなあ、誰にも言わないから教えろよ」

リ「？…何を？」

男「Aにどこまでサセてもらったんだよ？笑」

純粋なリューキの心に、その一言は黒く突き刺さる。

リ「…は？」

男「とぼけんなって、俺らみーんなそう思ってるよ？お前あいつの身体目当てでしょ？笑」

リ「…何言って、」

男「なんか日に日に女っぽくなってくもんな、あいつ！」

男「だよなあ？そういう目で見るなって方が無理！笑」

男「お前らキモいって笑」

男「いやいや！あの女の社会勉強にもなるじゃん！男の中に女がいるとこんな危ない目に遭うんですよ〜って！」

男「それもそーか笑」

男「んで？お前はどこまでしてんの？

あーんな仲良くしてのに何もないなんてないっしょ」

ニヤッと微笑むその顔に、ふつふつと怒りが湧く。

リ「… ふざけんなよ

アイツのことなんだと思ってんの…」

男「ん〜？オモチャ的な？笑」

男「お前にどんな感じだったのか聞いて、その感想によっては俺らもやらせてもらおーかなって…」

ガンッ…

ニヤニヤ笑っていた男がリューキに殴られて尻餅をついた。

リューキは、自分の拳の痛みすら分からないほど、
怒りでアドレナリンが大量に放出されていて、気が気じゃなかった。

男「いって… …何すんだよ！！！」

リ「辞めろよ！！そんなぬるい感情持ち合わせてんなら！！ジャニーズなんか辞めろ！！」

男「あ？！文句あんならてめーが辞めろ！！」

男2人がリューキを取り押さえて、殴られた男がふらふら駆け寄りリューキの胸ぐらを掴んでくる。

リ「…そんな汚い目でAのこと見てんじゃねーよ！！！！」

男「黙れ！！！」

取り押さえられたリューキは、
そのあと3人に好き放題殴られた。

…やがて気が済んだ男3人は、疲れたと息を切らしながらその場から離れていった。

次第にアドレナリンが切れて、
じわじわ体の痛みが気持ちに追いついてくる

リ「 ( …いて…) 」

口の中に血の味が広がるのを感じて、ようやく目に涙が浮かんできた。

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