君の彼氏になりたい。(4) (ページ1)

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【ひーくんと大喧嘩？】ページ1

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岩「… …A」

…楽屋にて。
先入りのひーくん、Aが2人きりの時だった。

真剣な顔をしたひーくんがAに近寄る。

「んー？」

岩「明日の収録、アクロバットしなくていいから」

…気のせいだろうか、なんだか口調がキツい気がする。

「え…？なんで？」

岩「なんでって… … …あ、わり、電話。」

突如、ブーブーと鳴り響くひーくんのスマホ。

スマホを片手に、
ひーくんは急ぐように楽屋の外へ出て行ってしまった。

( …演出の変更とか…？)

向「あっ、照兄やーん！ …電話？おっけー！

A！おっはよー！！」

ひーくんと入れ違うように、元気よく康二が入ってきた。

あいたドアの隙間で、
ひーくんが笑顔で康二に手を振る姿が見える。

(こーじには、笑顔だ… …)

「…こーじ！おはよ！

ね、明日ってアクロバットやんないの？」

向「んえ〜？？それ誰情報？」

「さっきひーくんに言われた！」

向「なーんもしらん！やるんちゃうの？やらへんの？！」

「いま私が聞いてんのよそれを！笑」

向「んははっ！笑俺はやるって聞いてるけど！」

(へえ… …)

なんだか、不安になってきた。

たまたま電話が鳴ったせいでもあるが、
ひーくんに話題をはぐらかされた気がして。

(…ひーくんを怒らせるようなことしちゃったかな？)

次第にみんなが楽屋に集まり、
来る人来る人に聞くが、みんなは「そんな話知らないよ」と答える。

…ま、いっか。と自分の中でケリをつけて、
ひとまず自分の仕事に向かった。

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「んあ〜…疲れたぁ…」

個別の仕事終わり。
次は違う現場に行くので、一旦荷物を取りに楽屋に足を運んだ時のことだった。

(…？あれ、みんないるのかな)

楽屋から話し声がする。

ドアノブを握ろうとした時だった。

岩「Aにアクロバットはやらせないから」

(… … …え)

ひーくんの低い声が、聞こえる。

思わずピタッと手が止まった。

深「おっけー、俺らはいつも通りね？」

岩「そ、ちょっと構成も変えるから」

ラ「りょーかいっ！」

目「それ、Aには話してあるの？」

岩「んー、いちおー」

淡々としたみんなの話し声がするのと同時に、
胸がざわついた。

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