【DIABOLIK LOVERS】上弦の月

目を覚ましてくれ ページ21

アヤトside

ア「ﾊｧﾊｧ……こっちだ！」

『……ヴルル…………』



まだ月の光が差し込む場所までは距離がある……


Aは完全にお狼の姿になっていた
ﾁｯあいつどうしちまったんだよ！



目指すは塔の上


ラ「頑張って〜アヤトくん♪」


カーテンを開けるライト



ア「……ﾁｯ……」



あいつ楽しんでやがる
後で覚えとけよ！！





ここだ！
塔のてっぺんに続く場所


ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ






ん？
誰かの気配が……


ア「誰かいんのか！？」


俺は勢いよく塔のドアを開いたが誰もいなかった……


ア「気のせいか……」









『ガァァ！』


ア「うおっ！」



俺は塔のてっぺんについたとたん
急に体の動きがとれなくなった


何かの呪印が俺を縛る


なんだよこれ！


『…………ﾆﾔ』

「お前の仕業か！おい離せ！」




『…………ｳﾞｶﾞｧ！』




ﾋﾞｼｭｯ ﾋﾞｼｭｯ





Aが一吠えすると俺の皮膚がなにかによって切り刻まれた


ア「いってぇ……」

おい月はどうなってんだよ……って雲に隠れちまってんのかよ！！ｸｿｯ

『に……げ……』


？？
その瞬間俺の縛る力が緩んだ
俺は隙を見てそれから逃れた




そしてAの方を向くと苦しそうにこちらに訴えていた




『は……やく……にげ…………』



Aの目が一瞬黒くなりまた赤へ





ア「おい！どうしちまったんだよ暴力女！！！目覚ませよ！！……A！」


その時雲の切れ目から月の光が



ア「………！………」


何かから解き放たれるように
そこにいた狼は綺麗な光と共に消えた


その光の中からAの姿が


俺は倒れそうになるAを抱き抱える


ア「……A……」

『…………に………げ…』



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