~Forever Love~ (ページ19)

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空間ページ19

私とYOSHIKIさんを乗せた車がゆっくりと開かれた門を抜けていく。

え。これ人が住んでる家なの？

どっかの国の大使館とかじゃなくて？(笑)

呆気に取られているとYOSHIKIさんがドアを開けて手を差し伸べてくれた。

相変わらずスマートなエスコートに思わず手を差し伸べてしまう。

グンっ！

後ろに引きつけられ車の座席から立ち上がれなかった。

あ、シートベルト。と思い慌てて外すとYOSHIKIさんは、くるっと身体を後ろに向けて声を出して笑っている。

もう、恥ずかしすぎる。

だってしょうがないじゃないか。と若干ものまねを入れつつ心の中で呟く。

まだ肩をすくめてクスクスしているYOSHIKIさんは目元を人差し指で拭いながら案内してくれた。

これまた凄い入口。これが家って(笑)なんだか感覚が麻痺してきた。

おじゃましまーす…。玄関重厚感のある扉をYOSHIKIさんが開けると、想像を遥かに超える内装だった。

ぅわぁ…その広さといい美しさといい、ため息が溢れた。

ここに…住む…？脳内がプチパニックを起こしている私の背中に手を添えてさらに奥へと進むYOSHIKIさん。

リビング、ダイニング、キッチン、ゲストルーム、パティオ…家の中を一部屋一部屋案内してくれた。

正直言ってあまりの広さと部屋の数に一部屋も場所を把握できなかった(笑)あ、この部屋見たことある〜！なんて観光気分に浸っていると、YOSHIKIさんはあるドアの前で私の顔を覗き込んだ。

Y「あ！A、ちょっと目閉じてみてよ」

子供みたいに楽しそうに言うYOSHIKIさん。言われた通り目を閉じると、ガチャと言う音がして手を引かれた。

Y「どうかな？」

目を開けると、そこは白い世界。

柔らかい白で統一された部屋の中は御伽話の世界に迷い込んだようだった。

Y「ここAの部屋にと思って。好きに使って！俺は下にいるから、落ち着いたら降りてくるといいよ。」

そう言うと、YOSHIKIさんはドアを閉めて出て行ってしまった。

…ここが…これから…私の…部屋…。

急に実感が湧いてきて、嬉しさで気がおかしくなりそうだった。

きゃーーー♪ベッドにダイブし足をバタバタさせてみる。

こんなにはしゃいでもいいものだろうか。部屋の中をぐるぐる回ってみる。犬みたいに(笑)

お？いつのまにか運ばれていた自分の荷物に気づく。

早く準備しちゃお。

1つしかないトランクの準備は驚くほど早く済んだ。