~Forever Love~ (ページ2)

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ブーツの踵をカツカツと鳴らしながら、一歩一歩前へ踏み出す。

眩しいほどライトが当たるステージのセンターへ。

より一層強くなる歓声と熱気。

ここが私の輝く場所だ。今も…これからもっと…。

『「かんぱーい！！！！」』

ライブ終わり、いつもの店で祝杯をあげると、ギターのシュウが興奮冷めやらぬ様子で話し始めた。

シュウ「今日の観客凄くなかった！？熱気とゆーかなんとゆーか！」

タケル「あぁ、俺も思った。確かにいつも以上に盛り上がってたな。」

ケイ「同感。」

『向かうところ敵なしって感じだね(ﾆﾔﾘ)』

シ「だよなぁー！まぁ、自分で言うなって感じだけど(笑)
　このままいけばメジャー行きも夢じゃない✨」

タ「あぁ、そういえば。メジャーデビューの話、来てるぞ。」

それを聞いてAとシュウはキョトン。それにつられて、タケルもキョトン顔。

『え…。それほんと？』

タ「あぁ。この間やったライブの後にな。」

シ「タケちゃん！なんでそれもっと早く言わないんだよ！」

タ「これ話したら、お前ら今日のライブ浮き足立ちまくるだろ！落ち着いてから話そうと思ってたんだよ」

シ『「そりゃ浮き足立ちまくるよ！！」』

シ「マジかよ…俺がメジャーデビュー…今より遥かにデカい箱で歓声を浴びて…女の子にモテモテで…世界中に豪邸を立てて…ギターだけで使えきれないほどの金を稼いで…女の子にモテモテで………」

『あーあ、タケルのせいでシュウが飛んじゃったよ笑
ってかさ、なんでケイはこんな時までクール気取れてんのさ？』

ケ「だって俺、知ってたもん。」

シ『「はー！？！？なんで知ってんの！？！？」』

ケ「タケルに聞いた。」

Aとシュウがタケルを追い詰めるように視線をやると

タ「…聞かれたんだよ、そうゆう話来てないの？って」

シ「酷いぞ！ケイもタケちゃんも！タケちゃんは理由があったからにしろ、なんでケイは俺達に言わないんだよ！」

ケ「…だって聞かないんだもん。」

そんなこんなで私たちのメジャーデビューが決まった。