第52話 ページ4
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雅｢お、A来てるじゃないか｣
月曜の放課後、弓道着に着替えて弓道場に出ると
もうマサさんが来ていた。
雅｢風邪は大丈夫か？｣
久しぶり会った時はためらっていたのに、
今は自然に頭を撫でてくれる。
大きくて暖かい手。
貴｢大丈夫です。本当は応援行きたかったん
ですけど、母に止められて…｣
雅｢Aの両親は娘思いだからなー｣
両親と面識のあるマサさんは、懐かしそうに
笑った。
中学の頃、父がマサさんのことを、私を誘拐
しようとしている不審者だと勘違いしたこと
から親しくなったんだけどね
海｢あ…｣
雅｢よぉ、海斗｣
マサさん越しに除くと、驚いているような
睨んでいるような顔をしている海斗くん。
海｢何やってんだよマサさん｣
雅｢あーすまん、つい癖でな｣
"悪い悪い"と頭から手の重みがなくなり、
弦を張りにいってしまった。
どうやらマサさんは人の頭を撫でるという
かなりレアな癖をお持ちのようです。
海｢なぁ、あんた｣
私を呼びかけた海斗くんは何か言いたそうに
しているが、思いっきり目を逸らされる。
貴｢え…｣
な、なんで逸らされた…？
目を逸らされた意味が分からなくて1人で
考えていると、海斗くんが口を開く。
海｢…だ、大丈夫なのかよ。
その、風邪｣
そうだった、彼はツンデレさんだった。
貴｢うん、大丈夫だよ。
心配してくれてありがとう｣
海｢…っ！ 別にそんなに心配してねえよ｣
ツンデレさんだったことを思い出すと、
彼の行動は微笑ましくなる。
貴｢男子、予選通過おめでとう。
さすがだね｣
海｢まぁな｣
"弓道は個人戦"と言っていた彼はどこにいった
のだろうか、誰よりも団体で予選通過したこと
を誇らしく思っているように見えた。
雅｢Aすまん、ペンを取ってくれないか？｣
貴｢はーい｣
予選通過なんて、桐先高校にとってはただの
優勝の過程に過ぎないんだろうな…
壁に貼ってある昨日の結果を見て、そう思った。
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あわ(プロフ) - 大好きすぎる…… (6月9日 22時) (
レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫飛(プロフ) - とても面白いです！いつでもいつでも最新待ってます！これからもがんばってくださいい！ (2023年3月22日 20時) (レス) @page29 id: 69eb7321a2 (このIDを非表示/違反報告)
ポンズ - めちゃくちゃ面白いです！更新再開いつでも待ってますので、ごゆっくり〜 (2023年3月6日 1時) (レス) @page29 id: ce08b4ce76 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - とても面白いです！続きがとても気になります！！更新楽しみにまってますね！ (2021年9月18日 20時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
たばね(プロフ) - 面白いです！！更新再開されるのを待ってます^ ^ (2019年12月17日 21時) (レス) id: fdca24c34d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月花 | 作成日時：2018年12月24日 10時
