第69話 ページ21
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公園のベンチで1人、楽しそうに遊んでいる子供
たちを見つめながら腰を下ろす。
貴｢可愛い…｣
なんで子供ってこんなに可愛いんだろう。
男の子と女の子で遊んでいるのを見ると昔の私達
みたいで懐かしさを感じる。
本｢お待たせしました｣
背後からの声に振り向くとジュースを両手に
している本村さんがいた。
本｢どちらがいいですか？｣
貴｢じゃあ…、こっちで｣
遠慮がちに指をさして冷たい缶ジュースを貰う。
私の分まで買ってきてくださるなんて優し
過ぎませんか。
本｢せっかくの休日なのにお時間を取らせて
しまって、すみません｣
貴｢暇人なんで全然大丈夫ですよ｣
ジュース代を払おうと財布を開けると、隣に
腰を下ろした先輩によって防がれてしまう。
本｢後輩の前ぐらいカッコつけさせてください｣
"ね？"と追い打ちをかけられ、申し訳なさを
感じながらもお財布を閉じる。
貴｢本村さんもう受験生なんですよね…｣
本｢はい。
今大会が終わったら高校弓道も最後です｣
中学の時もそうだった、私が初めての大会に
出る時に先輩達は最後だった。
嬉し泣きを浮かべる先輩達と一緒に泣いた記憶
がある。
本｢実は最近の藤原くんのことで少し気になって
いることがあるんです｣
貴｢…愁くんがどうかしたんですか？｣
メッセージも返さないで、必死に無かったこと
にしようとしていた告白のことを鮮明に思い
出してしまった。
本｢最近様子が変でして…、弓道をしていても
心ここに在らずという感じなんですよ｣
貴｢そう、なんですか…｣
弓道をしているのに上の空な愁くんなんて
想像もつかない。
メッセージのやり取りをしていなかったから
愁くんの様子なんて全く知らなかった。
本｢お二人の間に何かありましたか？｣
貴｢え…｣
なんでそんな質問を…
思いもしなかった質問をされて明らかに動揺
してしまう。
本｢やっぱりそうでしたか｣
貴｢いや、そんな大したことじゃ…｣
暑くなって右耳に髪をかけると、くすっと
笑われる。
本｢Aさんは嘘をつく時に髪を触りますよね｣
貴｢そ、そうですか…？｣
本｢はい｣
そんなこと自覚していなかった。
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あわ(プロフ) - 大好きすぎる…… (6月9日 22時) (
レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫飛(プロフ) - とても面白いです！いつでもいつでも最新待ってます！これからもがんばってくださいい！ (2023年3月22日 20時) (レス) @page29 id: 69eb7321a2 (このIDを非表示/違反報告)
ポンズ - めちゃくちゃ面白いです！更新再開いつでも待ってますので、ごゆっくり〜 (2023年3月6日 1時) (レス) @page29 id: ce08b4ce76 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - とても面白いです！続きがとても気になります！！更新楽しみにまってますね！ (2021年9月18日 20時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
たばね(プロフ) - 面白いです！！更新再開されるのを待ってます^ ^ (2019年12月17日 21時) (レス) id: fdca24c34d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月花 | 作成日時：2018年12月24日 10時
