エイトの短編集やねん

アイドルの赤×主 ページ1

『推しが目の前にいる件について』


ここは楽屋


私はある番組に番宣でよばれここにいます。




ところで、これはどういう状況なのでしょうか




赤「…」





大きなくりくりの目
小さい顔






童顔なのになぜか色気のある男の方が私の前に座っている






うん、わかるよ
楽屋の前の紙には確かにかいてあったもんね

A様
○○○○○様

って



いや番組側よ
なんで７人グループの中で私を楽屋同じにした？？？？

あほ？


しかもなんでこの人は一人なの？

ほかのメンバーは？



私が焦っているのにはもう一つ理由があります





私ジュニアのころのスバル君めっちゃ好きやねん



今日初共演ということもあり、家で○○○○さんのことについて調べているうちに
どんどんスバルくんの魅力にはまりました。
あの人は生きる底なし沼だと思います



推しが目の前にいたらだれだって焦るよな

こうやって平静保ててるのもすごいは

うん、私すごいアカデミー賞受賞してもおかしくない








赤「なんですか？」








あれ、なんかきこえた




赤「あの、近いん…とおもいます…」



かわいい、無理やり標準語にしようとしてるから日本語変になってる

ん？違う


なんでこんなスバルくんの顔近いんだ？



赤「あの…」



あ、やらかした

わたしは、

私と○○君の間を挟んでいた長机に乗りあがり
じっくり彼の目をのぞき込んでしまっていた



A「す、すみません！！！！」


赤「うわぁ！！！びっくりしたぁ！！」




勢いよく戻ったらスバルくんをびっくりさせてしまった…




これから一生変な女の肩書とともに芸能生活を送っていくんだ…

そして○○○○、いやジャニーズから共演ＮＧをだされ、


人生どん底のような考えを頭の中に張り巡らさせていると目の前の天使が声をかけてきた




赤「そんな落ち込まなくてもええよ、別にケガしたわけでもあらへんし」








スバルside


おっかしいやろ


なんで俺だけマネージャーの伝達ミスで二時間前集合やねん



しかし、この子もかわいそうやな



この楽屋には俺と目の前にいる…


あーA…さんやったっけ

の二人っきりや




そんなこんなでぼーっとしてたらAさんが俺の目の前に




は？なんで目の前？




顔ちっか！え？


なんも話しかけてこんのやけど、なんで？


というかこの子警戒心なさすぎ…







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