【創作論破】希望でも絶望でもない私のコロシアイ林間学校Ⅱ (ページ27)

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chapter2名探偵キボウの真実は1つ　(非)日常ページ27

花京院side

電子生徒手帳に流れ出す字幕あり無声映像…

そこに映っていたのはよく知る幼馴染みの姿…

《【超中学生級の嘘つき】である花京院刃さん…
彼女には家族より大切な幼馴染みくんがいました！》

画面には幼稚園の時の私と“彼”
私が唯一心の奥底から信頼する“彼”

映像は小学…中学と移り変わり…
そんなに離れてもいないのに懐かしく感じる。

《しかし…》

ザザッ

『っ…！？』

突然、映像が乱れ…二人が遊んでいた公園がボロボロに廃れてしまった映像に変わった。

《彼女がいない間、外の世界は一体どうしてこうなったのか…
幼馴染みくんはどうなってしまったのか………
確認したいなら林間学校を終了して外に出よう！》

ブツン…

電子生徒手帳がブラックアウトすると私の頭は珍しく混乱した。

何故…彼が？どうして？
外の世界は一体…

『……ふむ』

だが、混乱は一瞬だった。
彼なら大丈夫だと確信しているからだ。
彼はきっと生きている。

ふと視線を上げてみるとーー

望月｢お母さん…お父さん…っ｣

上段｢し、師匠…なんでぇ…！？｣

黒崎｢っ…｣

クウィラン｢んにゃーーー！？！｣

松岡｢なっ！？なァッ！？｣

阿久津｢んだよ…チクショォ…！｣

曽根崎｢…笑えないネ｣

斑鳩｢モノクマの野郎…こんな事しやがって…！！｣

米俵｢か、母さん…｣

武田｢そ、んな…！？｣

案の定、全員の表情は青白く絶望に染まっている…

その中で最もショックを受けた人物がいた。

ガシャン…

朝比奈｢い、いやぁぁあああああッ！？｣

『｢｢｢｢ッ！？｣｣｣｣』

タッタッタッタッ！！

…朝比奈少女だ。
彼女は電子生徒手帳を地面に落とすと、食堂から走り去ってしまった。

斑鳩｢朝比奈ッ！！｣ﾀﾞｯ!

彼女を真っ先に追ったのは斑鳩少年…
私も彼女の電子生徒手帳を拾うと、二人を追い掛けた。