chapter1絶望リサイクル クライマックス推理 ページ12
花京院side
ークライマックス推理ー
私は頭の中で1つ1つのピースを当てはめていく…
これが事件の全貌だ…！
『それじゃあ、最初から事件を振り返ってみよう』
Act 1犯人は結城少年に呼ばれ〈超中学生級の絵本研究教室〉に向かった。
結城少年はあらかじめ〈用具室〉から持ってきた日本刀で襲い掛かる。
理由は彼の配られた動機が《2日以内に男子生徒の誰かに襲いかかること》だったからだね
Act 2勿論、犯人は無防備に襲われはしなかったと思う。
抵抗した犯人と結城少年は揉み合いになった。
その揉み合いの末…結城少年は〈あの部屋の机〉に頭を強くぶつけ亡くなってしまう。
これは犯人にとって予想外の事だったはずだよ。更に犯人に予想外な事が続いた
Act 3あの地震だよ。
犯人が混乱する時間も与えず、あの地震が起こり、犯人と結城少年の遺体は〈青いペンキの川〉に閉じ込められてしまったんだ
Act 4犯人は動機のせいでペンキの川を乗り越えられなかった。
その時、結城少年の電子生徒手帳が鳴ったんだ。
犯人は一瞬躊躇するが、すぐに通話に出て咄嗟に〈結城少年の真似〉をした。
普通ならバレるだろうけど、犯人には可能だったんだよ。これで黒崎少女は結城少年が生きていると勘違いしてしまった
Act 5通話を終えて犯人はこの閉じ込められた空間からどう逃げようか考えた。
そこで思い出したのは〈窓〉だ。
恐らく犯人は〈用具室の方の窓〉を思い出したんじゃあないかな?
その〈用具室〉と〈超中学生級の絵本研究教室〉の位置関係であの窓が同じ物だと気が付いた
Act 6そこで必要となるのは、あの高さの窓に届く為に必要な踏み台…
備え付けの机は動かせない、ペンキの缶では高さが足りない…
そこで犯人が使ったのは〈結城少年の遺体〉だった。
壁にもたれ座った状態で死後硬直を向かえた結城少年の遺体は十分踏み台の役割になったはずだよ
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作者名：まんたんたん | 作成日時：2017年8月4日 7時
