私と僕の学級裁判 星side ページ22
星side
寄宿舎…俺はAの部屋の前にいた。
あの地下道での会話…アイツは1つも嘘を吐いてねぇ…つまり、Aがコロシアイに参加したってのも、ただ一人生き残ったっていうのも事実って事だ。
ピンポーン
…ガチャッ
『竜馬…こんな夜中にどうしたんだい』
星｢…ちょっとな｣
『……あぁ、さっきの話か』
アイツは躊躇なく俺を部屋に入れた。
…あの天海の言葉じゃねーが、もうちょい危機感を持った方が良いんじゃねーか？
星｢俺がお前を殺しに来たとしたらどうするんだ？ もっと危機感を持て｣
『大丈夫。竜馬は絶対に誰も殺さないよ』
星｢…殺人犯に言う台詞じゃねーな｣
『殺人犯…？ 竜馬が殺人犯なら私も殺人犯だよ』
星｢どういうことだ？｣
『……竜馬は私のもう1つの才能を知っているだろう？』
星｢あぁ｣
『その気になれば3年前、誰も死なさずに済んだんだ…なのに結果は14人が死んで私だけが生き残った…』
Aはうつ向いた。
こういう時のコイツは罪悪感を抱いて、ひたすら自分を責める…昔から変わんねぇな。
『私は14人を殺したも同然だ…竜馬よりも残酷にね』
星｢……｣
シガレットを口にくわえる…と…
ギュッ
星｢っ…！？｣ﾎﾟﾄｯ
アイツが俺に抱き付いてきた。
驚いてくわえていたシガレットを床に落とす。
『…すまない…少しの間だけ…こうさせて欲しい』
星｢…あぁ｣
Aは頭を俺の肩に乗せた。
肩に紅くサラサラした髪が垂れる…
俺がその頭を撫でると、Aは腹に回す腕を強めた。
『もう、誰も死なせない…殺させない…
全部…全部…絶対に終わらせる』
星｢………｣
深くは聞かねぇ…
だが、赤松に『一人で抱え込むな』なんて言ったお前が一番抱えてるじゃねぇか…
『もう…誰も…』
星｢………｣
俺に何ができる？
殺人犯であり、奪うことしか出来ねぇ俺はどうすれば良い…？
『竜馬…』
なぁ、…俺は何をすれば良い…？
アンタなら、いつもみてぇに答えをあっさり出してくれるんじゃねーか？
『竜馬…死なないで…』
星｢！！｣
耳元で呟かれた声の後に聞こえたのは…
『ｽｰ…ｽｰ…』
星｢寝ちまった…か｣
寝息を吐くAをそっと横に寝かす。
星｢ﾊｧ…やれやれだ。アンタはいつも簡単に答えを出してくれるぜ…悩むのが馬鹿らしくなるくらいにな｣
俺は眠るアイツの額にキスをした。
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晴雫丸(プロフ) - まんたんたんさん» あ……すき…ありがとうございます！！生きててよかった…（切実） (2017年10月26日 19時) (
レス) id: 1f07221ae5 (このIDを非表示/違反報告)
まんたんたん(プロフ) - 晴雫丸さん» 今日中にあと1話上げたいと思ってますので、あと少しだけお待ちください(汗 (2017年10月25日 20時) (レス) id: 6680a59e90 (このIDを非表示/違反報告)
晴雫丸(プロフ) - 更新されたの知って飛び付いてしまった…宿題しなきゃな…（小説見たい。書きたい( ；∀；)） (2017年10月25日 20時) (レス) id: 1f07221ae5 (このIDを非表示/違反報告)
まんたんたん(プロフ) - 晴雫丸さん» そのコメントが…好き、です…(語学力バイバイ) (2017年10月17日 20時) (レス) id: 6680a59e90 (このIDを非表示/違反報告)
晴雫丸(プロフ) - 話が…もう…好き…（語彙力家出中） (2017年10月17日 18時) (レス) id: 1f07221ae5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まんたんたん | 作成日時：2017年9月6日 8時
