あまとう［虹×緑］

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緑side


橙 ｢どうした？｣

緑 ｢今度はゆっくり行って？できるだけ長く照史におんぶしててほしいから…｣



ちょっぴり恥ずかしいから照史の背中に顔を埋めて伝えてみた。


うわ、めっちゃいい匂いする…なんて思ってると太腿辺りを掴む手の力が強くなった気がした。



橙 ｢あっかんわぁ…｣

緑 ｢ん？｣

橙 ｢もんちのおかげでロケの疲れたぶっ飛んだわ｣



そう言って歩きだす照史を若干不思議に思うも、すぐに頬が緩んでしまう。



緑 ｢なんや昔に戻ったみたいやなぁ｣

橙 ｢たまにおんぶしとったもんな｣

緑 ｢でも、もう大人やから甘えられへんな…｣



急に悲しくなって、また照史の背中に顔を埋める。


小さい頃は甘えとったけど大人になった今、甘えるなんて出来ひん…


そう寂しく思ってると照史がふふっと笑いだした。



橙 ｢今めっちゃ甘えとるけどな？｣

緑 ｢え、｣

橙 ｢おんぶしてって可愛く甘えられたけどなぁ俺｣



…まって、俺結構恥ずかしいこと言ってんの？


うわ、あかんあかんっ！普通に甘えとるやん俺！



緑 ｢うぅ…｣

橙 ｢ふふ、これからも沢山甘えてええからな？｣

緑 ｢…じゃあさ、｣

橙 ｢ん？｣

緑 ｢照史のおんぶは、俺だけにして…｣

橙 ｢可愛ええお願いやなぁ、分かった、もんちだけな｣

緑 ｢ありがとっ｣



照史におんぶされると癒されるし、心地いいし、楽しいし、幸せになれんねん。


俺だけの特権やで？


恥ずかしくなっちゃったけど、俺も照史のおかげで疲れ吹っ飛んだかも。


ほんまは疲れてるはずやのにありがとう、照史お兄ちゃん。


うんと甘えるようにギュゥと強く抱き締めた。

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