第十五話 ページ16
ル「怖がっだぁぁ、死ぬがどおぼっだぁぁ。」
エ「うあああ！うるせぇなぁ！いつまで泣いてんだ！！俺は泣き虫も弱虫も大っ嫌いなんだよ！！」
ル「！」
エ・サ「ん？」
ル「あ、ありがどう。たす、たずけてぐれでありがどう。」
エ「てんめぇ！」
サ「おい、おい、礼を言ってるだけだろ？」
エ「大体、お前！なんで口を割らなかったんだ！アイツらは女でも子どもでも、平気で殺すやつらだ！」
ル「喋ったら、友達になれねぇ。」
エ「死ぬよりはマシだろ。なんでそんなにダチになりてぇんだよ。俺と！」
ル「だって…」
エ「お前、今まで俺にどんな目に合わされた！とうとうここまでついてきやがって。」
ル「だって…だって！Aの他に頼りがいねぇ！フーシャ村には帰れねぇし！山賊は嫌いだし！Aにはこれ以上迷惑かけられねぇ！お前を追いかけなかったらおれは１人になる！１人になるのは…痛てぇより辛ぇ！」
エ「親は。」
ル「じいちゃんとAしかいねぇ！」
エ「俺がいたら、辛くねぇのか。」
ル「うん。」
エ「俺がいねぇと困るのか。」
ル「うん。」
エ「俺に…生きてて欲しいのか。」
ル「当たり前だ！」
エ「でも俺は、お前みたいな甘ったれ、嫌いだしな。」
ル「甘ったれてねぇよ！おれは強いんだ！」
エ「強え？どこが強えんだ。男のくせに泣いてばかりじゃねぇか！」
ル「トゲで殴られたことあんのかおめぇ！おれは７歳だぞ！俺だって１０歳なら泣かねぇし、もっと強え！」
エ「俺は７歳でも泣かねぇよ、バーーカ！！一緒にすんな！」
ル「おれは、誰よりも強くなるんだよ！すげぇ海賊になるってシャンクスと約束したんだからな！」
エ「海賊？お前が？」
ル「そうさ！」
エ「なれるか！」
ル「なるんだ！」
エ・ル「ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞ」
サ「はい、そこまでー。」
エ・ル「ﾌﾝ」
サ「ところでよぉ。俺に一つ問題ができた。」
ル「え、問題？」
サ「ふぅ。今回を限りに俺たち３人、完全にブルージャム達に命を狙われることになりそうだろ？」
エ「あぁ、そうだな。」
サ「今まで俺が住んでたこの森はアイツらのアジト、海賊の入り江にも近い。例えば、疲れ果てて、疲れきって寝入ったところを襲われたら俺はどうなる。」
エ「死ぬな。」
ル「ん。絶対死ぬ。」
サ「そこで、相談だ。お前ら、耳かせ。」
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作者名：ななっぷ | 作成日時：2018年3月10日 0時
