人生オワコンの私、拾われました (ページ8)

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【…えっ、笑どういうことですか、？】

『だから、人の男を横取りした上に利用して生活するあんたなんてすっごいしょうもないって言ってんの。』

さっきの優しい顔とは全く反対の冷たい目線を浮気相手に向ける男性。

不謹慎にもほんとに美形だなあ、と感心してしまうほどだ。

『あんたもだよ』

《……は？》

『こんな女だって知らずに、あんたを好きでいてくれてたこの人を傷付けてほんとダメ男だよね』

《…っ、》

『いい？この子はあんたのその最低な女よりも何倍も綺麗で、何倍も素敵な女性だよ』

涙がまた溢れ出した。
こんなに言ってくれる人が、私の人生の中でこれまでいただろうか。

『行こう、もうこんな人達とは関わっちゃダメだよ』

2人を睨みつけてそう言ったあと私の手を引いて連れ去ってくれる。

しばらく歩いて、振り返ったその人の顔はまた、優しくて暖かい表情に変わっていて。

『すごい怪しいって思っちゃうかもなんだけど、もし、行く宛てが無いなら』

私の目を真っ直ぐ見つめて

『うちに来なよ。あと俺の名前、文俊辉って言うから』

そう、ジュンフィさんは言ってくれた。