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「むぅ……」
あの後私もジュンさんの後を追うようにリビングに降り、パンを食べるじゅんさんを横目に社員募集の求人情報サイトとにらめっこしている。
JN「何見てるの？」
「仕事探してる途中です。私もいつまでもここにいさせてもらう訳にもいかないし、自立しないと！」
JN「そんなのいいのに…あ！いいこと思いついた！」
パッと表情が明るくなったかと思えば身を乗り出して話すジュンさん。
JN「俺のとこに来なよ！いちいち就活するより早いし」
「俺の…とこ？？」
何を言ってるんだこの人は。
俺のとこ???…ちょっと頭が追いつかない。
そもそもどんな職種なんだ。
この人の事全然知らないから不安すぎる
「あの〜…ジュンさんってどこで働いてらっしゃるんですかね???」
JN「実は俺の父さん、SVTホテルの総支配人なの」
「え」
……ェ？？？
「ええぇぇええ！！！！」
JN「…目覚めたよありがとう」
驚きすぎて何も言えないけど、確かにそれならこんな大きな家に住んでるのも納得だ。
しかもあのSVTホテルは、全国に多数のチェーン店を持っている言うなれば大企業。そこの総支配人の息子って……
じゃあ目の前のこの人は御曹司ってことになるじゃないか。
それなら私は、そんなに凄い人に多大なる迷惑をかけたことになる……!!!!
「す、すいません今すぐ出ていきます許してください」
JN「驚きすぎだって。別に俺は他の人と何も変わらないし特別な事なんて何も無いよ？」
いやいや特別だよあなたは。
御曹司にプラス特典でイケメン性格良しだと？
神はこの人に二物も三物も与えてしまったようだ
JN「で、話戻すけどうちで働かない？」
「良いんですかね私がそんな…」
JN「いいから言ってるんだよ 笑」
「…わかりました。有難くそのお話受けさせてもらいます！」
そう言うとジュンさんはぱあっと顔を明るくして私の頭をくしゃくしゃと撫でる。
JN「うん、じゃあ今日からだ！」
「え？」
JN「私服でいいから準備して。うちは制服制だから」
「で、でも良いんですか？私まだ面接も何も受けてな」
JN「Aちゃん。総支配人の息子を舐めちゃ行けません」
そういたずらな笑顔を浮かべるジュンさんに私は何も言えなくなった。
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作者名：なじゅん^._.^ | 作成日時：2023年3月17日 15時
