人生オワコンの私、拾われました (ページ2)

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「あｱﾞ-、今世紀最大の最悪な朝だわ」

あれからとりあえず寝泊まりできる場所をさがした。

同棲もしてたし、あいにく近くの身寄りもおらず、なんとかホテルを探して人生でいちばん最悪な朝を迎えてしまった

洗面台を見ると目を真っ赤に腫らしたみっともない自分の姿。

どうか、どうか夢であれと願った私の脳内は荒地と化している。

「同棲してるくせに、女呼ぶなよ、、」

あぁ、私浮気されたんだな

……仕事行こ。

そうしていつもより遥かに憂鬱な気分で何とか化粧をしてホテルを出た

は、いいものの。

「はっ、？リストラ…!?」

【うん、ほらーうちさ会社の経営厳しくなっちゃってるじゃん？上の判断だからさ、まぁ頑張りなよ】

「ま、待ってくださいっ、まだ私納得して、」

【前から思ってたんだけどさ、Aさんやる気あるように見えないんだよね。なんて言うか、嫌々やらされてます感？出てるんだよね】

会社から追い出された。

いや、引きづり出されたの方が近いかな

……どういうことよ、

2日で男も仕事も失うってこんなのあり？

で、今に至る。

昼間からヤケ酒。

私、女捨てたに等しいんじゃない？

はあ、お母さん、お父さん。

私、2人に合わせる顔がないよ……

銀行、あといくら貯めてたっけ

生活できる分はある？

いや、でもテウォンに貢いでたもんなあ。今思えば全部全部、愛なんてなかったのかな

……とりあえず銀行行ってみよ。

《おい、お前ら手上げろ》

……ええ？はあ？

強盗？もう、どういうことよ

なんで私こんなについてないわけ？
何も悪いことしてないじゃん。ねえ神様……

《おい、お前なんだその目付き》

「え、あ、すみませ、ん」

《お前からやってもいいんだそ？試しに1発打ってやろうか？》

「やめてくださいっ、お願いします、ごめんなさいっ、」

こっちに向けられる銃口。

あーあ、こんな人生って知ってたら私、あんな人選ばなかったのに。

仕事だってもっといいとこについてさ。

私の人生、こんなもんか
割としょぼかったな。

あ、でもお母さんとお父さん。

最後に人目でも会いたかった。

まだ親孝行もまともにしてやれてないのに。