イケメンには慣れない ページ18
とにかく服を着て欲しい。
目のやり場に困る…
「服きてください…！」
JN「レアだよ？ちゃんと見なくていいの？笑」
「レア…なのは確かなんですけど！ 」
JN「そこは認めるんだ 笑」
やっと着てくれたジュンさん。
くう、イケメン濡れ髪上裸は流石に色気が隠しきれなくて鼻血案件である。。
JN「あ、髪乾かしてないじゃん。風邪引いちゃうよ？」
私の髪を触りながら言う仕草にいちいちビクッと体が跳ねて、ウブなのが丸見えだ。
「て、テレビ見てたから…」
JN「ふふっ、待ってて。ドライヤー持ってくる」
「ありがとうございます、」
しばらくして戻ってきたジュンさんはドライヤーを握っていて、そのままソファに腰掛ける。
JN「おいで」
「…えっ？」
JN「乾かしてあげる」
なんだってえええ！？
イケメンに髪を乾かしてもらうなど、滅相もない！！
「いやっ！自分でやりますからお気になさらず！」
JN「いいから、呼ばれたらさっさと来る！」
「は、はい！」
私の悪い所は、強く出られたら何も言えなくなってしまうところ。
テウォンのわがままを聞く時だってそうだった。
タバコ買ってきて、とか、お金足りなくなっちゃった、とか。
でも、この人のは違くて。
どうしてかこの人に私の悪い癖が出ちゃっても、全然嫌じゃない。
なんでか、もっとわがままを聞いてあげたくなるような人だから、すごく不思議。
JN「ん、えらい」
私の髪を優しく乾かす綺麗な指や優しい顔を想像してしまって、耳が熱くなるような感覚。
テウォンにだって、髪を乾かしてもらったことは無かった。
JN「Aちゃんの髪、綺麗だね」
「そうですか？」
JN「うん、ずっと触ってたい」
その一言一言に、凄くドキドキしてしまって
もう後戻りできないんじゃないかってくらいにこの人に強く惹かれる自分がいる。
JN「よし！乾いたよ」
「ジュンさん、私もジュンさんの髪、乾かしてもいいですか」
JN「えっ、どうしたのAちゃん。 俺は全然嬉しいけど」
「私も、ジュンさんにお返ししたいです」
今、ここ最近で一番自然に笑えた気がする。
JN「うん、ありがとう」
ジュンさんの髪は凄く柔らかくて綺麗な色の金髪。
「ジュンさん、私今、また少しジュンさんのこと知れました」
JN「ん？」
「ジュンさんの髪は、細くて柔らかくてすごく綺麗だってことです」
JN「…ふふ、ありがとう。これからもっと知れるよ、きっと。」
「そうだと、いいです」
そう言い終わると、ジュンさんは私の方を向いてくしゃっと頭を撫でてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 771人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なじゅん^._.^ | 作成日時：2023年3月17日 15時
