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翌朝＿＿＿＿私は身支度を整え、マネージャーさんたちと一緒にスクイズを作っていた。途中、清水さんたちに「大丈夫？」と声をかけられたけど、理由は単純。私が、白鳥沢が来ることに恐怖を感じてしまっているから。
それが表に出てしまっていたんだろう。慌てて玲奈の口調で躱す。
青城の皆さんもできるだけフォローする、と言ってくれ、赤葦くんも赤葦くんで困ったら手助けすると言ってくれた。これがなんとも心強い。
黒尾さんは白鳥沢と会ったことないからなんとも言えなさそうにしていたけど、とにかくバレないようにはするとだけ言ってくれた。正直、それが一番ありがたい。
「白鳥沢到着しました〜」
雀田さんが、そう教えに来てくれた。体育館内が、一瞬空気を張り詰める。やはり、強豪というだけあって警戒心がでちゃうのかもしれない。・・・・まあ、それは向こうも同じだろうけど。
でも、同じ白鳥沢の私から言わせてもらうなら、彼らはそんなに怖い人たちではない。白布くんや川西くんは勿論、最近関わりの増えた先輩方や、唯一一年レギュラーの五色くんも、全員優しくて気配り上手だ。
・・・・・・けど！今はちょっと困る！
私はドリンクを作ってきますね、とさり気なく体育館から脱走。及川さんも苦笑混じりに「りょーかい」と行かせてくれた。
丁度体育館を出たあと、中から声が聞こえて来た。何の話をしているかはわからないけど、多分及川さんと牛島さんが言い争い・・・は言い過ぎかな。多分及川さんがつっかかみに行ってるんだと思う。
あの人、牛島さんのこと毛嫌いしているからなあ・・・・。
ドリンクの追加を作りながら思わず笑みを零す。と、その時。後ろから声がかかった。しかも、今一番聞きたくない声。
「すみません、ボトルを外に出しておいて欲しいって他のマネージャーさんに言われたんですけど・・・ここで大丈夫ですか」
『え？・・・・あ、はい！大丈夫ですよ〜！』
なんでよりにもよって君なの、白布くん。
一瞬素の声で驚いてしまった。え、だって及川さんは？黒尾さんは初対面だからまだしも、赤葦くんは！？
勢いよく体育館を見る。すると、そこには及川さんを止めている青城と、牛島さんに突っ込んで行こうとしている木兎さんを必死で止めている赤葦くんの姿が。・・・・まあ、世の中っていろいろうまくいかないよね、うん。
内心で冷や汗をかきながら、私は白布くんと向き直った。
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2023年2月1日 22時
