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しばらく及川さんのスパイク練に付き合っていた私。だが、ふと及川さんが動きを止めるから私もつられて及川さんのほうを見た。
「・・・・優樹菜ちゃんさあ、このトスって誰かから教えてもらったりした？」
『いえ？自分でですけど・・・』
「そっか」
それがどうかしたのだろうか。
思わず目をパチクリとさせていた私に気づいたのか、及川さんは苦笑する。
「いや、なんというか・・・スパイカーの最高打点を引き出すって感じのトスだからさ」
『・・・・そうかも、ですね』
ところで、と及川さんは私に体ごと向き直る。
「いい加減、この及川さんに連絡先を教えてくれても＿＿＿＿＿＿＿」
『お疲れ様でしたぁ』
「颯爽と逃げないでよ！！」
言い終わる前に彼に背を向け、ドアのほうに向かって歩き出せばそのまま腕を掴まれる。いや、普通逃げるでしょ。逆になんで逃げないと思ったのだろう。
お願い、嫌ですね、なんて変わりのない会話を続ける。先に折れたのは勿論だが及川さんだった。私が諦めると思ったか。
「はああ・・・・優樹菜ちゃんって、なんというかクールというかなんというか・・・」
『どうだっていいですよそんなの』
「もっと可愛げあってもよくない？」
『そんな私にしつこく連絡先を訪ねてきたのはどこの誰でしょうか』
「俺だね」
そこまで話してふと時計を見ればそろそろ起床時間に近づいてきていた。そろそろ冗談抜きで準備に戻らないと、と思い、及川さんにそのことを伝えてそのまま去ろうとする。
するとその時、ポケットの中に入っていたスマホが振動した。何の通知だろ、と思ってスマホのロックを解除した時。
＿＿＿＿＿＿＿私の手から、スマホが消えた。
『は』
「案外抜けてるとこあるんだね。俺の前でスマホを開くなんて」
気づけば、私の背後にいた及川さんの手にスマホが渡っており。
『え、』
「・・・っと、ほい。連絡先追加しといたから！」
呆然としていた私にそのままスマホを返却してきた及川さん。ぽかんとまだ呆けていた私は、ハッとしてすぐさまその連絡先を消去しようとする。
たまったものじゃない。及川さんと連絡先を交換するなんて。
急いで消去のページを開き、あと一つボタンをクリックする＿＿＿＿その直前。
「・・・ちなみに、俺の連絡先消したりブロックしたりしたら＿＿＿＿＿＿どうなるか、わかるよね？」
可愛い女子を脅すな。
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鬼龍炎(プロフ) - 見入って一気見してしまいました！続き楽しみにしてます♪ (2月19日 21時) (
レス) @page43 id: 42d84d8e50 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 関わり断固拒否です!の三章目はどうやって見ますか、、？ (6月29日 16時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - AYさん» ここまで読んでくださり誠にありがとうございます！(*^-^*)♡これからも楽しんでもらえたら嬉しいです！ (2023年4月6日 13時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！更新楽しみにしています✨頑張ってください！ (2023年4月5日 23時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 申請許可ありがとうございます！早速読んできます！ (2023年2月12日 0時) (レス) id: 2e9b28c6b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2023年1月4日 19時
