関わり頑固拒否です！ (ページ10)

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音駒と梟谷の練習試合は梟谷のストレート勝ち。

アニメや漫画で見てきた戦いっぷりが目の前で行われているということに少し感動したが、決してマネージャーになりたいという意欲はまったくなく。どうだった、と問われても凄かったですしか答えられなかった。

『にしても、音駒は全然ボール落とさないし、梟谷はまったく乱れないし・・・凄いですね』

「あ、わかる？」

『はい。私もバレーをしていた身ですので』

そこだけは本当に尊敬できる。紡がれてきたチームワークが手に取るようにわかるし。凄いなあ、なんて改めて思ってしまう。

私、別にバレーが嫌いってわけではないし。むしろ好きなほうだ。中学の頃はその他そっちのけレベルでバレーに没頭していたくらい。でも、身体自体はそこまで強くなくて、度々壊しちゃってたけど。

そのたびに親から「無理しないで！」って言われてたっけ。

「てか、天っちゃんってトス上げれるの？」

『え？まあ、それなりには・・・。ですけど、そちらよりはうまくありませんよ』

木兎さんからの問いに答えれば、若干「え、どこが？」という赤葦さんの声が聞こえたけど無視でいいでしょう。聞こえないフリした者勝ちである。

『それじゃあ、今日はありがとうございました』

「おう、まあ〝今日は〟諦めておくよ」

『・・・・・・』

「いやそんなムシケラを見るような目で・・・」

もう勧誘から解放される・・・・そう思っていたのに。

まさかの本日限定の諦め？ってことは、私が今の今まで滞在した意味は？

＿＿＿＿＿＿無論、意味なしである。

ちなみにこの後、どのようにして家に帰ったのかは覚えていない。

「というか、優樹菜ちゃんってすっごい美人だよね」

「ねー！あんな子が後輩にいれば凄い仕事捗りそう」

「もしかして黒尾たち、天っちゃんが美人だから勧誘を・・・・？」

「そんな下心があるように・・・・いや、あるっちゃあるけど！」

「あるのかよ」

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